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「当時の自分に言っても信じてもらえない」 “脱サラプロ”鈴木海斗が初優勝目指す決勝R

2026/05/30 09:30

ツアー未勝利の鈴木海斗が4打差4位タイで決勝ラウンドへ(撮影:ALBA)

<~全英への道~ミズノオープン 2日目◇29日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇7480ヤード・パー72>小平智、ショーン・ノリス、米澤蓮、木下稜介……リーダーボード上位には、ツアーで複数優勝している実力者の名前がズラリ。そんな中、首位と4打差のトータル11アンダー・4位タイにつけるのが、ツアー未勝利の鈴木海斗だ。実は「一度ゴルフを諦めた」経験のある苦労人。どのような道を歩んできたのか。 【写真】小平智がぞっこん タイトリストGTS3の顔はこんな感じ 千葉県出身で、拓大紅陵高時代から明大へ進学。大学4年時に受けたQTは一次で敗退し、そこで一度ゴルフの道を諦めた。2020年にはCS放送のスカイAに就職するが、「ちょうど1年くらい働きました。ツアーの中継などを担当していて、試合の緊張感とか、かっこいい姿を見て、やるだけやってみよう」と、“脱サラ”。21年7月にプロ転向し、24年のQTでは初めてファイナルまで進出した。昨季はACNツアーを主戦場とし、ポイントランキング11位に。今季はその資格でレギュラーツアーに主戦場を移している。「今季はたくさん優勝争いをしてやろう」と意気込んだものの、思ったような成績を残せずにいる。予選落ちのない「前澤杯」を除くと、最終日まで戦えたのは「中日クラウンズ」の1度だけ。「焦りもありました。結果を出したいと思うと、先にスコアを考えてしまって。『ボギーを打った後にあと何ホールあって、どこで取り返さないと厳しい』みたいな感じで、自分にプレッシャーをかけ過ぎていました」。そこで今大会では2つの変更を加えた。1つがメンタル面。「あまり気にし過ぎず、自分のプレーに集中すること」を心がけている。またもう1つがドライバーだ。「これまではロースピン系の9度のヘッドを使っていたんですが、『GTS2』の10.5度に変更しました。シャフトもグラファイトデザインさんの『PT』から『FI』に。提案していただいて、試してみようという軽い気持ちだったものの、すごく振りやすくて。気持ちよくゴルフができています」。スタッツを見てもその差は歴然だ。開幕前のフェアウェイキープ率は50%(80位)だったものの、今大会は78%(2位タイ)と大きく改善。もともと「アイアンショットが得意」なだけあって、セカンド以降でチャンスにつけられて、好スコアにつながっている。「社会人をしていた自分に今の状況を伝えても、信じてもらえないと思う。でも、ここを目指してきて頑張ってきたので」と、優勝争いに絡める喜びを感じている。また、全英出場権も十分に狙える位置。「もちろん行きたいですが、夢のような状況過ぎて……そこまでは今は考えてないです」。謙虚な姿勢を保ちながら、夢を実現するために決勝ラウンドに踏み出していく。(文・杉本夏希)