政田夢乃は3日目「66」でV争いへ(撮影:佐々木啓)
<リゾートトラスト レディス 3日目◇30日◇グランディ那須白河ゴルフクラブ(福島県)◇6500ヤード・パー72>ツアー史上最大の下克上なるか。初日77位タイと出遅れた政田夢乃が、2日目「68」、3日目「66」と巻き返し、トータル6アンダー・2位タイまで順位を上げてきた。
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1988年のツアー制度施行後では、2024年「ワールドレディス サロンパスカップ」でイ・ヒョソン(当時アマ)が初日71位タイから優勝したのが、史上最大の逆転劇。プロ3年目の25歳が、記録にも記憶にも残る初優勝を目指す。ハイライトは11番パー4だった。2打目は残り95ヤード。「48度ウェッジで抑えめに打ったのが、ピンに一直線に飛んでいきました。見えなかったけれど、ギャラリーのみなさんが『入った』って言ってくれて。ガッツポーズですか? やんわりと(笑)」。このイーグルでスタートから4つスコアを伸ばし、一気に優勝争いに名を連ねた。パー5で頻繁に2オンが狙えるタイプではなく、イーグルは昨年、一昨年とも年間1個で、今季はこれが初めて。「今年は2~3試合続けて惜しいショットがあったり、昨日も17番でホールインワンになりかけた。入ってくれてうれしいです」。最終日はすべてのパー3にホールインワン賞800万円がかけられており、「それも狙っていきたいですね」と口ぶりも滑らかだった。北海道出身とあって、洋芝のフェアウェイは得意とするところ。「ラフはちょっと違うけれど、フェアウェイは北海道に似ているなと思います。こっちの方が慣れている感じはありますね」。最終ホールの池ポチャで惜しくも2位に終わった24年「NEC軽井沢72」も洋芝のコースだった。スコア上では2日目から激変した格好だが、「初日からショットの調子は良かったんです」と話す。「76」と苦しんだのはマネジメントが原因。「16番(パー5)で左がOKだと思って打ったら、意外と傾斜が強くて、手前しかダメだったんだと、行ってから後悔することが何度かありました。2日目からはその反省を生かして、絶望みたいなショットはないですね」。マネジメント通り、狙ったところに打てているのはショットの好調あってこそだ。今季の目標は「優勝して最終戦のリコーに行くこと」。それをクリアするために、これ以上ないチャンスが巡ってきた。初優勝への思いは強くなるはずだが、それを抑えるように「最終日も特に何も考えずに、ここまでと同じようにプレーしたいです」。単独首位の神谷そらとは2打差。もう一度60台のスコアを並べて、大逆転のストーリーを完成させる。(文・田中宏治)