オーバースイングから背骨の軸を保って振り抜く
圧倒的な飛距離を誇る神谷そら。260ヤードを飛ばす彼女のダイナミックなスイングを、女子プロの中村香織が分析。アマチュアが参考にしたいポイントも教えてもらった。
【連続写真】右手首を甲側に折ったままダウンブローで振り抜く 神谷のドライバーショット
◇ ◇ ◇背中が正面から見えるほどのオーバースイングが特徴的です。ここまでヘッドを大きく上げると、一般的には腕が遅れて振り遅れやすくなります。しかし、神谷選手はそこからクラブを正しい位置に戻してこられる。背筋の強さがあるからこそできる動きだと思います。さらに特徴的なのが、右手の使い方です。セオリーとは異なり、右手を左手よりもやや上にした形で構えています。女子プロではあまり見られないタイプです。右手が上という形を保ったまま振り抜くことで、スプリットハンドのようなイメージとなり、フェースをスクエアに保つ時間が長くなります。また、トップで作った右手首を甲側に折った形をキープしたまま、インパクト付近までクラブを下ろしているので、アッパーブローではなく、ややダウンブロー気味に振り抜くことも可能になります。ヘッドスピードはおそらく46m/s前後でしょう。46m/sを超えるとコントロールが難しくなるとも言われていますから、女子選手としてはかなり高い領域に入っています。そのため、多少のブレはどうしても出てきます。それでも、このスピード帯で大きく曲がらないのは、右手の使い方が非常に上手いからでしょう。高い飛距離性能を維持しながら結果を残しているのは、このあたりに強さの秘密があるのだと思います。■神谷そらかみや・そら/2003年生まれ、岐阜県出身。ルーキーイヤーに初優勝を挙げると、国内メジャー「日本女子プロゴルフ選手権」で2勝目を達成。25年に2勝を挙げてメルセデス・ランキング2位に。ドライビングディスタンス261.92ヤードで1位に輝く。郵船ロジスティクス所属。■中村香織なかむら・かおり/1986年生まれ、京都府出身。2009年にツアーデビュー。15年に腰の故障でツアーを離れ、3児の子育てをしながらレッスン活動を行い、現在はEAST GOLF SCHOOLを主宰。今年はツアー復帰を目指している。◇ ◇ ◇●古江のスイングを分析! 関連記事「古江彩佳の驚異的な安定感! 秘密は“ノーコック”バックスイングにあった」で詳細が分かります。