河本結が圧巻のプレーで今季2勝目をつかみ取った(撮影:佐々木啓)
<リゾートトラスト レディス 最終日◇31日◇グランディ那須白河ゴルフクラブ(福島県)◇6500ヤード・パー72>河本結がトータル10アンダーで並んだ吉澤柚月とのプレーオフを2ホール目で制し、今季2勝目(通算6勝目)を飾った。大混戦を制した河本は「緊張というより興奮。このドキドキが気持ちいいと思って楽しんでいました」。メルセデス・ランキング2位に浮上し、目標とする年間女王にも一歩前進した。
【写真】太ももがピタリとつく 河本結の安定◎ショット
混戦に気が付いたのは12番パー3だった。この時点で河本はトータル8アンダー。「1.8メートルぐらいのバーディパットを外したんですよ。でも、ギャラリーの反応が『ウワっ』て感じじゃなく、むしろ『ナイスパー』って声が聞こえてきて…」。最終組の神谷そらに3打程度離されていることを想定していたが、実際は河本を含めて4人が首位に並んでいた。状況を確認し、気合を入れ直した場面だった。終盤からプレーオフにかけては圧巻だった。17番パー3は7Iで1メートルにつけてバーディ。18番パー5ではグリーン右のラフから3打目をロブショットで1メートルにつけた。18番で行われたプレーオフ1ホール目は、グリーン奥からの3打目を1メートルにピタリ。2ホール目は2オン2パット。結果的には4連続バーディで勝負を決めた。「18番のティショットは3回ともほとんど同じところで、3~4ヤードしか差がありませんでした。正規の18番で左足下がりのつま先上がりからどう打ったら右に行くかが分かったので、同じミスをしなければ、2オンできるという感覚はありました」。最後はグリーンエッジまで199ヤードの位置から3Wで2オンに成功。敗れた吉澤が「バーディを取らないと負けだと思いました」と振り返るのも納得の充実のプレーぶりだった。今季2勝目でさらなる自信を手に入れた。オフからスイング改造に取り組んできたが、「1回ボロボロになった経験があるので、怖さがありました」。今回はしっかり結果に繋がっている。「変えない部分は変えないで、自分が成長したい部分を変えていくというのをつかんできたのかなと思う。そういううれしさはありますね」。次戦は来週6月4日(木)に開幕する海外メジャー「全米女子オープン」。目標を問われても、順位や成績については口にしなかった。「今持っている技術でどこまで行けるのか試したい。どういうコースで、どういう打ち方が求められるのか楽しみです」。海の向こうでも、海外メジャーでも、今季2勝を挙げた新たなスタイルを貫き通す。(文・田中宏治)