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ブレード使いだった、ルドビグ・オーバーグが未発表の『PHANTOM 3.2』投入までに要した時間は「約3か月」だった

2026/06/03 17:05

ルドビグ・オーバーグのマレット型への移行経緯を明かした、オースティ・ローリンソン氏(撮影:GettyImages)

元々オデッセイのパターを開発し、多くのマレット型の名器を生み出してきて、数年前からスコッティ・キャメロンのチームに参画している、オースティ・ローリンソン氏が来日。国内男子ツアー会場で、直近のパターの話題について幾つか質問に回答してくれた。 【画像】世界ランク1位~20位が愛用中の「エースパター」を確認 まず、直近で海外で話題になった、ルドビグ・オーバーグのマレット型への移行について。長年オデッセイのブレード型を使ってきたが、先週はスコッティ・キャメロンの未発表マレット『PHANTOM 3.2』へ移行。背景に何があったのか。 ■課題は「打感」。2月にTPIで広範なテスト 「彼がプロに転向してからの数年間、私たちのパターを使ってもらうためにずっと動いてきて、私たちにとっての最大の挑戦は『打感』でした。彼がそれまで使っていたオデッセイのパターと、私たちのパターとの間における、打感とボールの転がるスピードの違いです。そこで、今年2月に彼をTPIに招き、彼自身のパターと私たちのさまざまなプロトタイプパターを用いて、すべての転がりのスピードを計測する大規模なテストを行いました。同時に、打音の計測も行いました。 『PHANTOM 3.2』は、彼のパターとは音もスピードも大きく違っていたのですが、彼はそのボールの飛び出し方を非常に気に入ってくれました。『PHANTOM 3.2』は彼にとって少し球足が落ち着いていて、より転がりが予測しやすかったのです。彼らがプレーするような非常に速いグリーン上で特にスピードが少し落ち着いていて、より安定していたと。また、彼はその形状自体もとても気に入っていました。彼にとって非常に構えやすかったのだと思います」(オースティ) 2月のテストから丸3か月以上も経っているが、その間もオーバーグのチームはテストと練習ラウンドを重ね、試行錯誤を経て満を持しての試合投入だったという。 ■GOLOに由来する?デザイン詳細は未だ明かせず 「2月の後、彼はその『PHANTOM 3.2』を持ち帰り、コーチたちと一緒に多くのビデオシステムを使ってさらにテストを重ねました。『クインテック(パット解析システム)』などのシステムを使ったのだと思います。そして、そのテスト結果でも、彼が使っていたパターより一貫性があると証明されたのです。 ですから、当初のテストは2月のことだったとしても、彼が実際に『PHANTOM 3.2』を試合に投入するほど本当に馴染んで、自信を持てるようになるまでには数ヶ月を要しました。先週の実戦投入に向けて自信を深めるために、彼らはそのパターで多くの練習ラウンドをこなしたのです」 オーバーグはかつて「マイクロヒンジ・インサート」など、オデッセイの中でもかなりソフトな打感を使っていた。そのため、スコッティ・キャメロンの中ではかなりソフトな方とはいえ、金属インサートの「SCS」への変更に時間がかかることは容易に想像がつく。 池田勇太(PHANTOM 3)や鈴木晃祐(PHANTOM 3.5)ら、日本の選手にも移行者が出ているが、『3』をデザインした経緯について聞くも「GOLOから着想したんだけれど、申し訳無いが、未だプロトタイプの詳細については話せないんだ……」と濁すオースティ。テーラーメイドが『Spider ZT MAX』、オデッセイが『TRTL』と各社が未発表マレットを用意する中、スコッティ・キャメロンも強力な未発表マレットに自信を持っているようだ。