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1Wのティの高さは5ミリ以下 FWキープ70%超の照屋佑唯智が“ほぼ直ドラ”にする狙い

2026/06/05 19:44

プロ技ともいえる超ローティアップでFWをキープする照屋佑唯智(撮影:鈴木祥)

<BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 2日日◇5日◇宍戸ヒルズカントリークラブ 西コース(茨城県)◇予選=7431ヤード・パー70>初シード獲得を狙う30歳・照屋佑唯智(てるや・ゆういち)が、2年ぶり2度目のこの大会で決勝ラウンド進出を決めた。22位から出たこの日は4バーディ・5ボギー・1ダブルボギーの「73」とスコアを落としたが、トータル3オーバー・37位タイで予選を通過した。 【写真】これが”ほぼ直ドラ”といえる照屋のローティアップ 午前6時10分の2組目でスタートした照屋がプレーしている最中は、カットラインがトータル2オーバー前後。前半は3番から連続ボギーと苦しい滑り出しとなったが、5番から3連続バーディで取り返す。しかし8番でダブルボギーを喫し、後半も12番でボギー。16番では約10メートルの下りスライスラインを沈めて意地のバーディを奪ったが、上がり2ホールを連続ボギーとし、波のある一日となった。 「きょうはカットラインを意識しながらのプレーだったので、ボギーやダブルボギーは痛かったですけど、そこを堪えながら、耐えながら、やっていました」 この2日間は、パー3を除くすべてのホールで、ドライバーのティの高さを「5ミリないくらい」に設定。一般的には3センチ前後の高さがあるため、照屋のティを見ると、ほぼ地面。打つ“直ドラ”に近いスタイルを選択して挑んでいる。 舞台の宍戸ヒルズCC西コースは、タイトなレイアウトに加えラフは100ミリと深い。入れればパーオンが難しくなるだけに、「方向性重視」を徹底。「距離を捨ててでもフェアウェイキープ」を優先するために実践した。 ティを低くしてボールの下に空間を作らないことで、アッパー軌道を抑制する。球のつかまりも抑えられるため、「右にしか曲がらない」イメージで振れる。ミスの傾向が一辺倒で考えられることで、マネジメントのしやすさにもつながる。 弾道は低くなるものの、入射角はレベルからややダウンブローに近づき、スピン量が比較的増えることもある。この日の強風の状況では不利にもなり得たが、それでもフェアウェイキープ率は78.571%(11/14)を記録し、この日3番目にいい数字。2日間でも71.429%をマークし、狙い通りの安定感を見せた。 今季は、昨季のACNツアーポイントランキング10位の資格で前半戦出場権を獲得し参戦。同じ資格(同11位)で挑んだ2024年はチャンスを生かせず苦しんだが、25年に「なぜダメだったのか」を見つめ直し、フェアウェイキープ率の向上を課題とし、クラブセッティングも大きく見直した。 かつてはドライバー以下を2番アイアンなど、アイアンで固めるセッティングだったが、現在はフェアウェイウッドやユーティリティを投入。さらにグリーン周りとパッティングの強化にも取り組み、「予選落ちもなく、順調に順位を伸ばせている」と手ごたえをつかんでいる。 実際、今季は国内で開催されているレギュラーツアーでは、すべて予選通過。「ドライバーが安定しているのと、パターがいい」ことが要因。現在、ポイントランキングでは41位とキャリアハイの位置におり、成長を実感するシーズンとなっている。 さらに、同じ沖縄県出身で本部高校の同級生、比嘉一貴の存在も大きく、刺激を得ている。「(比嘉が)プロなって、すぐ(成績が)上がっていったので、いろいろ教えてもらいながら一緒に練習しています」。練習日やラウンド後もともに調整を重ねる姿が見られた。 目標は初めてとなるシード獲得。「ここまで予選落ちなしできているので、毎試合4日間を戦えるようにしたい」。そのためにもコースに応じて「ティを低くしてフェアウェイキープとか、広いコースだったらティを上げて飛距離を出しに行くこともできるので、それを武器にどのコースにも対応していきたい」と柔軟に対応していきながら、好結果を重ねたい。 今大会でも残り2日間は「ティは高くしない」予定。“ほぼ直ドラ”という武器を手に、リーダーボードを駆け上がる。(文・高木彩音)