横峯さくら、12年ぶり40代Vなるか(撮影:上山敬太)
<ヨネックスレディス 2日目◇6日◇ヨネックスカントリークラブ(新潟県)◇6483ヤード・パー72>単独首位に立つ吉田鈴をはじめ、初優勝を目指す選手が数多く上位を占めるなか、2014年「大王製紙エリエールレディス」以来、12年ぶりの優勝を狙うのが40歳の横峯さくらだ。
【写真】なつかしいですね 19歳の横峯さくら
来年には長男が小学校に入学するため、夫でキャディを務める森川陽太郎さんと、「3人でツアーを回るスタイルは今年が最後かなと思っています」。念願の家族そろっての優勝へ、最終日は4打差を追いかける。出産後、横峯を悩ませているのはグリーンが読めないこと。「視力は変わってないんですけど、最初は上りも下りも分からなくて。今は感覚を取り戻しつつあるのかなと思っています」。現在は契約するサングラスメーカーと打ち合わせを繰り返し、ラインが読みやすいレンズを探しているところ。「サングラスでだいぶ高低差が分かるようになりました。今は晴れ用、曇り用など、3種類ぐらいあればいいのかなという話をしています」。この日は日差しの強さによって、サングラスを掛けたり外したりしながらラインを読んで対応。「きのうも、きょうの前半もタッチは合っていたと思います。後半ちょっと打ち切れなかったけど、全体的には良かったですね」。まだ繊細なタッチまでは取り戻せていないが、徐々に感覚が戻ってきている。長男は母がゴルフをしていることを理解できる年齢になった。ラウンド中は託児所に預けているが「シッターさんが1番ティーや18番グリーンに連れてきてくれるので、最後もいましたね」。18番では惜しくもパットが決まらず、バーディを見せることはできなかったが、頑張る母の姿はしっかり届いているはずだ。勝てば11年196日ぶりで、金田久美子の記録を7日上回るツアー史上最長のブランクV。ママになって初めての優勝にもなる。小学生になればトーナメント会場に連れてくる機会も減るだけに、「今年のうちに勝ちたいという気持ちはありますね」。トロフィーを囲んで3人で写真に納まる姿を夢見ている。ツアー通算23勝と誰よりも豊富な経験がある。「プラスになるかは分からないけど、経験だけはありますね。最終的には自分のゴルフができた人が勝つと思うので、そこに入れるように頑張ります」。上位陣不在という状況も含め、このチャンスを逃がすつもりはない。(文・田中宏治)