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姉とは別メーカーを選んだ吉田鈴 最新モデルの1Wは2年使う40g台のシャフト アイアンは軟鉄鍛造 パターはソールに鉛ベッタリ【勝者のギア】

2026/06/08 16:38

吉田鈴の初優勝を支えた14本(写真:上山敬太、ALBA)

<ヨネックスレディス 最終日◇7日◇ヨネックスカントリークラブ(新潟県)◇6483ヤード・パー72>単独首位から出たプロ2年目の吉田鈴が「71」で回り、逃げ切りでうれしいツアー初優勝を果たした。プロテスト合格に4回かかったが、プロになって2年で優勝をつかんだ。姉の優利はツアー4勝を挙げており、史上4組目の姉妹Vとなった。 【写真】吉田鈴の14本 これが早打ちを防ぐ鉛ベッタリのパター 姉はジュニア時代に「日本ジュニア」や「日本女子アマ」のタイトルを獲得し、ナショナルチームにも選出されるなど、エリート街道を歩んだ。姉と比較されることに幼いころから複雑な思いがあったという。「周りからは“お姉ちゃんはこう打っていたよ”と言われることがあって…。それ自体あまりいいこととは思っていませんでした」。姉とは体格も違うため同じスイングをすることに疑問を感じていた。そのためコーチやサポートを受けるクラブメーカー、進学先も常に姉とは違う選択をしてきた。 「自分のブランドを確立することが大事」と話す吉田は、アマ時代から使うキャロウェイと契約を結び、キャディバッグの14本すべて同社製だった。ドライバーは最新モデルの『クアンタム◆◆◆MAX』。スピン量を抑える性能を持ちながら460?と安心感のあるヘッドに、フジクラの『スピーダーNXバイオレット』を挿す。 「顔はすごくよくて構えやすい。自分に合っているし、全然曲がらない。運ぶ感じがあってミスに強いですね。打音がやや高かった(前作の)『エリート』と逆で、低い音で食いつく感じがしますが、初速は速い感じです」と開幕から投入した。 シャフトは、2024年のプロテスト合格前から使い続けている。それ以前はフジクラの『ベンタスレッド』の50グラム台のSを使用していたが、夏場に体重が減ったことでフジクラの担当者に相談した。担当者によると「球がつかまらず、飛距離も出ないなどがあり、『スピーダーNXバイオレット』の40-Sをテストしたところ球筋が改善し、飛距離も7ヤードほど伸びました。ほどよいスピード感からやさしくつかまってくれ、飛距離アップするところも気に入ってくれていると思います」と教えてくれた。 フェアウェイウッドは『クアンタム◆◆◆MAX』の3番、5番、7番の3本を入れる。5番と6番のユーティリティは、『パラダイム』と『パラダイム Aiスモーク』とこだわりを感じさせる。 アイアンは軟鉄鍛造モデルで、6番のみ2024年モデルの『XフォージドSTAR』。7番からピッチングウェッジまでは26年モデルの『XフォージドSTAR』を選んだ。 「正直あまりこだわっていなくて(笑)。ノーマルのクラブで、キレイな打ち方さえすれば、キレイに飛んでくれると思っている。クラブが悪いのか、自分が悪いのか分からなくなるのが一番嫌です」 優勝会見ではそう話したが、開幕前に取材時には最新モデルを入れていた。「24年モデルは(ヘッドが)大きくてやさしいバージョン。最新モデルは少しコンパクトになって、ラフの抜けがすごくよくなった気がします。打感は相変わらずやわらかいですね」と、ツアーの深いラフにも対応できるやさしいアイアンと絶賛していた。 また、5月に大きな転機があった。地元・千葉県で開催された「NTTドコモビジネスレディス」のときに、1年半使っていたパターからオデッセイの『ホワイトホットOG ROSSIE』に変更した。これがハマり、初優勝の貢献度がもっとも高いクラブにパターを挙げたほどだ。 このパターは、テストでは感覚とデータがかみ合い、「シンプルに打てるようになった。ゆっくり飛ばせます」。早打ちを防ぐ狙いでソール部にはベッタリ鉛を貼って、ヘッドを重くした。それによってストロークのリズムが改善され、「球が重くなった」ことで上りのロングパットもタッチが合うようになったと悩みがなくなった。 「調子の波ってパターは一番大きいクラブだと思うんですけど、その調子の波が少なくなってきている。高い位置で上下しているだけで、ミスしても入る幅まで収まってくれるから、4~5メートルになっても入ってくれることが多くて、精度が高まっている気がします」 もともとショット力が武器の吉田に、最後のピースとして“ベストパター”が見つかった。パターを替えてから6試合は、初優勝を含むトップ15入りが5回と“高値安定”の成績を残している。メルセデス・ランキングは7位に浮上。年間女王争いに絡んでも何の不思議もない。 【吉田鈴の優勝セッティング】 1W:キャロウェイ クアンタム◆◆◆MAX(9.0度/スピーダーNXバイオレット 40S) 3,5,7W:キャロウェイ クアンタムMAX(15,18,21度/3,5W=ベンタスレッド5S、7W=ベンタスレッド6S) 5UT:キャロウェイ パラダイム(24度/ダイヤモンドスピーダーHB 7S) 6UT:キャロウェイ Aiスモーク(27度/ダイヤモンドスピーダーHB 7S) 6I:キャロウェイ XフォージドSTAR(N.S.プロ 850GH neo S)※2024年モデル 7~P:キャロウェイ XフォージドSTAR(N.S.プロ 850GH S)※2026年モデル 50,58:キャロウェイ Xフォージド(N.S.プロ 850GH S) PT:オデッセイ ホワイトホットOG ROSSIE BALL:キャロウェイ クロムツアーX