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稲森佑貴は「飛距離」求め昨年からSRに変更 フジクラの“未発表シャフト”を実戦投入し好感触「つかまえにいける」【男子ツアーのヒトネタ!】

2026/06/10 15:30

稲森佑貴がフジクラの未発表モデルをテスト。3日目には実戦投入した(撮影:鈴木祥)

ゴルフのトーナメント会場は“ネタの宝庫”。ただ、そのすべてを伝えることはなかなか困難なこと…。そこで現場記者がコースを歩くなか“見た”、“聞いた”もののなかからちょっと気になった1つのテーマ、すなわち“ヒトネタ”をご紹介!今回は国内男子ツアー今季メジャー第2戦目となる「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」が行われた、宍戸ヒルズカントリークラブ 西コース(茨城県)から。 【写真】これが未発表モデルの白シャフトだ! ◇今大会の練習日、見慣れない白いシャフトが目に入った。それは、フジクラの「スピーダーNX」シリーズの未発表モデルとみられる1本だ。長く同社のシャフトを愛用するツアー通算5勝の稲森佑貴がテストを行っていた。もともと「先が走るタイプ」と評する『スピーダーNXグリーン』を使用する稲森は、火曜日のテストで「(未発表シャフトは)先端がしっかりしている印象が強い。手元が動くようなイメージ」と違いを明かす。ダウンスイングでリリースの動きを取り入れているため、先端が動きにくいシャフトは「自分でつかまえにいける。コントロールしやすい」と好感触。弾道に大きな違いはないものの、「振りやすい」と手ごたえを得ていた。しかし、メジャーに照準を合わせる稲森にとって、「調整を重ねてから」と今大会で使用することを見送り、振り慣れたシャフトで挑むことにした。それでも「30位以下で予選を通ったら使う可能性はあります」とも冗談交じりに話していた。実際、26位で予選通過を果たしたが、3日目のティオフでシャフトはグリーンからホワイトにスイッチしていた。「2日目の時、僕の調子もありましたが、ドライバーのつかまりがあまりよくなくて、けっこうフェードが出てしまっていた。この際だからテストも兼ねて。3日目の順位も順位だったので、試してみる価値があると思ってやってみました」と実戦投入した。また、「練習場で打って成功するのは僕の中では当たり前だと思っている。何のプレッシャーもないですし、振り切れる環境だから。実際、試合のプレッシャーを感じた状態で、このシャフトはどう発揮するのかっていうのを知りたかった」という狙いもあった。実戦で得た感触については、「伸びしろはあった。悪いというわけでもなく、ちょっと調整が必要かなと思った。なので、3日目だけ使って、一旦戻しました。緑のNXがしなるぶん、少しそっち(グリーンNX)のほうが飛距離を感じたような気がした。メジャーの舞台で、3日目にテストできただけでもよかった」と話した。ちなみに、昨年9月からシャフトの硬さを6Sから6SRに変更している。その理由に「目的は飛距離アップです。もともと力で打つことをしたくなくて、ヘッドの重みを生かせるようなシャフトのしなり具合が欲しかった。正直6Sでもたまに硬く感じてしまう自分がいて、それで思い切ってSRに変更しました」と話す。「フェアウェイキープだけを取るなら、Sに戻していたと思います。いままでのXやSなど、硬いシャフトで多少の力で打ったほうが曲がりにくいから。当たっていなくても、曲がらないけど、しっかり芯でとらえないと、飛ばない。安定した球の高さやミート率は、僕の調子次第ですが、ミスヒットしても一定の飛距離が出るのがSRでした」昨年、2024年まで9季連続で守り抜いた“日本一曲がらない男”の称号を手放したが、そこへの焦りはない。いま掲げているテーマが「飛距離アップ」だからだ。国内男子ツアーで飛距離の重要性が増すなか、コースセッティングにも「飛ばせなければ戦えない」という傾向を感じている。多少の曲がりは許容しながら、取り組んでいる。そうした取り組みを続けるなか、2位に入った今年の「東建ホームメイトカップ」では飛距離が向上。グリーンを狙うショットで「番手が1~2番手違った」と、確かな成長を実感した。さらなるレベルアップを求めて臨む今シーズン。2023年の「ACNチャンピオンシップ」以来となる6勝目へ、試行錯誤を重ねながら歩みを止めることはない。今大会は過去3年で2位、8位、5位と上位で終えており「相性は悪くない」舞台だったが、今年は34位に終わり、悔しさものぞかせた。次戦は7月2日開幕の「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」。その前に「九州オープン」(6月24日~27日)にも出場予定で、「しっかり練習して備えたい。いろいろ試していきたい」と前を向いた。