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「ゴルフウェアのまま来場」は損してる? デキる大人が夏でもジャケットを脱がないワケ

2026/06/11 11:30

夏はショートパンツを合わせるなど、旬さが出るジャケパンスタイルを取り入れたい(撮影:GettyImages)

ゴルフ場への行き帰りにどのような服装を選んでいるだろうか。クラブハウスの車寄せで、ゴルフウェアに身を包み、キャップまで被った状態でそのまま来場・帰宅するゴルファーをしばしば見かける。 【写真】カッチリし過ぎないこなれ感! ジャッケット×ショートパンツの旬スタイル 6月以降の盛夏時季は、多くのゴルフ場において「ジャケット着用義務」が免除される。そのため、「義務がないのだから、最初からゴルフウェアで行けば楽だ」と考えるのも無理はない。しかし、義務がないことと、それがスマートであるかどうかは全くの別問題である。同伴者やゴルフ場スタッフから「あの人はスマートだな」と思われる一流のゴルファーは、季節を問わず、きちんとしたジャケパンスタイルでクラブハウスに現れる。彼らは義務だから服を着ているのではない。ゴルフという時間の“前後”も含めて、大人の装いを楽しんでいるのだ。■SAやコンビニで浮いてない? ウェア移動が“ダサい”理由そもそも、なぜゴルフウェアのまま行き来するスタイルに違和感を覚え、“ダサい”と感じてしまうのだろうか。その理由は、服の持つ役割とシーンの「ミスマッチ」にある。ゴルフウェアは、あくまでプレーのための服である。スイングのしやすさなど、「機能面」を最優先に作られており、広大なグリーン上で映えるようにデザインされている。そのため、原色に近い派手な色使いや大きなブランドロゴが配されていることも少なくない。そのような「プレー専用の戦闘服」を、落ち着いた空間であるクラブハウスや、道中のサービスエリア、コンビニなどにそのまま持ち込むからこそ、周囲の風景から浮いてしまうのだ。スタイリストの栃木さんは、このオンとオフの切り替えの重要性を次のように指摘する。「家からウェアを着用したまま行く便利さは確かに分かります。しかし、ロッカーで一息つき、ジャケットを脱いでプレー用のウェアに着替える一連の流れがあってこそ、これからゴルフをプレーするぞという気持ちのスイッチが入るのではないでしょうか。行き帰りのオンとオフを切り替えているゴルファーのほうが、圧倒的に大人の余裕を感じさせてカッコいいですよね」■デキる男は知っている。ゴルフが「大人の社交場」である原点ゴルフの本質に立ち返ってみると、そこには常に「社交」というキーワードが存在する。ゴルフは古くから大人の社交場として発展してきた歴史があり、現代においてもビジネスの接待や、社内外の関係者が集まるコンペなど、社交の場としての側面が強い。だからこそ、クラブハウスに一歩足を踏み入れる際は、相手への敬意を表すドレスコードを意識すべきだろう。どんなゴルフ場でも通用する「襟付きのインナーにジャケットを羽織る」というジャケパンスタイルは、ゴルファーとしての質を証明する最大の武器になる。「ビジネスを伴う接待や、多くの関係者が集まるコンペのアフターパーティーは、文字通り『パーティー』の場です。主宰してくれたホストや同伴者への気遣い、礼儀を考えるのであれば、ジャケットの着用は不可欠だと考えます。遊ぶ時と仕事の時のTPOをしっかりと使い分けられる大人こそが、周囲からの厚い信用を生むのではないでしょうか」■堅苦しさを脱ぎ捨てる、夏のジャケパンスタイル現代のゴルフアパレルやセレクトブランドからは、スマートでありながら快適に過ごせるアイテムが豊富に展開されている。栃木さんは、「夏のジャケット選びは、車移動やバッグに忍ばせておくことが多いため『シワになりにくさ』を最優先したいです」と話す。ストレッチ性の高い化学繊維混紡のジャケットであれば、雑に扱ってもスマートさをキープできる。さらに今シーズン注目したいのが「ジャケットにハーフパンツ(ショートパンツ)」を合わせるスタイリングだ。ハーフパンツに同素材の「セットアップ」を合わせることで、季節感と旬な雰囲気を一気に出せる。格式高い名門コースではスネが出るスタイルがNGの場合もあるが、カジュアルなゴルフ場では強くおすすめしたい。「無難に1枚選ぶなら、何にでも合わせやすいネイビーの『紺ブレ』がオススメです。インナーはシャツやポロシャツ、上品なモックネックなど必ず『襟付き』を選んでください。黒やネイビーのジャケットなら、白やサックスブルーを合わせて色のコントラスト(明暗の差)をつけるのが爽やかに着こなすコツです」ここでは栃木さんが推奨する4つのモデルを具体的に紹介する。【ピンアパレル】トレンドのショートパンツとの合わせを体現。「サラッとした肌触りでストレッチ性も高く、ハーフパンツのセットアップとしてすごく今っぽい。このパンツのまま、すぐにラウンドへ行けてしまうほど快適な仕上がりです」と、最旬スタイルとしての魅力を熱弁する。 【アディダス】ロングパンツのほか、ハーフパンツもラインナップ。通気性の良いライトニット素材を採用し、「シワになりにくく非常に軽やかで快適。ピン同様、ジャケットを脱げばそのままプレーもできる高い機能性があります。アクティブかつスマートに決めたい人に最適です」。 【テーラーメイド×ユナイテッドアローズ】夏に最適なシアサッカー素材を使用。「ジャケットも良いですが、特にパンツが素敵。ベルト不要のグルカパンツ仕様で、ポロシャツ等をタックインするとすごくオシャレに決まります」と、個性的なパンツのデザインを絶賛する。 【キャロウェイゴルフ】最もベーシックで使いやすいのが魅力。「シルエットも含めて一番オーソドックス。素材のクオリティが高く、動きやすさも抜群です。普段着感覚で着回せるため、ジャケット初心者でも安心して選べます」と、その汎用性の高さを評価した。 ■いいスコア、いい品格。どっちも妥協しないのが一流の証スマートなゴルファーへの第一歩は、プレー中だけでなく、ゴルフ場への行き帰り、そして帰宅するまでの「前後の時間」も含めてゴルフである、という価値観を持つことだ。どんなに素晴らしいスコアを出しても、クラブハウスでの服装がだらしなければ、真の「グッドゴルファー」とは呼ばれない。逆に、行き帰りの服装にまでこだわり、TPOに合わせたお洒落を楽しめるゴルファーには、大人の男としての計り知れない余裕と魅力が漂う。いいスコアも、いい品格も、どちらも手にしてこそ一流なのだ。この夏は「スマートに行き帰るためにジャケットを羽織る」という新しい常識を身にまとい、周囲に一歩差をつける洗練されたゴルファーとして、最高のシーズンを迎えてほしい。【スタイリスト】栃木雅広とちぎ・まさひろ/1978年生まれ、大阪府出身。男性ファッション誌ほか、広告やカタログのスタイリングを手がける。ゴルフ歴は約20年。スコアは90前後のエンジョイゴルファー。◇ ◇ ◇清涼感のあるスタイルが完成→関連記事で【これぞ大人の嗜み ゴルフの行き帰りはカッコいい“ジャケパン”で!】を掲載中