髙橋彩華は2年連続で全英切符獲得へ(撮影:福田文平)
<宮里藍 サントリーレディス 3日目◇13日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6619ヤード・パー72>海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)の出場権を争う神戸決戦。大会優勝者と2位、今大会終了後のメルセデス・ランキング(MR)上位3人に7月30日から4日間、ロイヤルリザム&セントアンズGCで開催される海外メジャー今季最終戦の出場資格が与えられるが、トータル10アンダーで5位にいる昨年大会覇者の髙橋彩華は“軍資金”を少しでも多く稼ぐことが、「最終日のモチベーションです」と笑いながら話した。
【写真】髙橋彩華&菅楓華は“さわやかブルー”で登場
「上とは差が開いているので、連覇はちょっと厳しいかな。自分のベストを尽くして、少しでも近づけたらいいかなと思う。でも、今後のためにも稼いでおきたい。この前は大赤字をこいたので。少しでも挽回しないと」前週の「全米女子オープン」は髙橋を含めて5人で渡米した。円安もあって、遠征費用は約500万円ほどかかったが、予選落ちで賞金は0円。大会側から予選落ちした選手にも一律で日本円にして約160万円ほどが支給されたが、「飛行機代がめちゃくちゃ高くて、私の分が出たくらい。本当にお金がかかるんです」と悩みは切実だ。海外メジャーの成績も加算されるメルセデス・ランキング(MR)は現在4位だが、桑木志帆が14位に入った全米の結果はまだ反映されていない。髙橋のMRは実質5位で、MR枠での全英争いはボーダーライン上にいる。出場権を手にすれば当然ながら英国へ飛ぶ。「イギリスはまた高いんです。アメリカの1.5倍近くはかかるイメージかな。だから、頑張らないと…」。15位から出たこの日は「砂遊びをいっぱいしました」と11番パー3など後半のインだけで4度もバンカーにつかまったが、しぶとくパーを拾い続けた。11番は5メートル、13番は3メートルのパットを沈め、“砂イチ”のパーセーブ。14番も17番もバンカーに入ったが、ボギーは打たなかった。この日は4バーディを奪い、3日間でボギーは初日の1個だけ。「なんか今週は急にフィーリングがよくなった。これをしっかりキープしていきたい」。全英行きを想定し、遠征費用を1円でも多く稼ぐつもりだ。「69」で回り、15位からトータル9アンダーの8位に上がってきた菅楓華も全英行きを狙う一人だ。MRは3位だが、同1位の佐久間朱莉が別資格で既に出場権を持っており、現状は当確圏内。海外メジャー初挑戦だった全米は予選通過に1打届かなかったが、「自分のレベルの低さに気づけたし、たくさん勉強できた」と収穫は大だった。同時に「またリベンジしたい」と全英に照準をピタリと合わせ、「自分の手で切符をつかみたいです」と力強く話した。単独首位を守った桑木が今季2勝目を挙げるか、2位になれば、菅と髙橋は最終日の成績にかかわらずMR枠での全英出場が決まる。だが、2位の永井花奈と菅ら4人の8位タイとは5打差。今週はバーディ合戦だけに、どんな結末が待っているかは最後まで分からない。(文・臼杵孝志)