岩井明愛(左)&千怜がダブルス戦で得たモチベーション(撮影:ALBA)
<ダウ選手権 最終日◇14日◇ミッドランドCC(ミシガン州)◇6301ヤード・パー70>3日目に「74」とスコアを落とした岩井明愛&千怜ペアは、アテスト後に20分間にわたる反省会を行った。「スッキリしました」。じっくりと話し合い迎えた最終日は、その成果を示すように6バーディ・ボギーなしの「64」をマーク。トータル11アンダー・7位タイで4日間の戦いを終えた。
【写真】二人三脚で挑んだ4日間 背中からにじむ達成感
「きょうが一番楽しかった」。6番から連続バーディを奪うと、9番から再び連続バーディ。姉妹そろって次々とチャンスを演出し、小気味よくスコアを伸ばしていった一日。ラウンド後には充実感をのぞかせた。その原動力のひとつとなったのが、千怜のショットの復調だ。4月のメジャー初戦「シェブロン選手権」以降、出場6試合で4度の予選落ちを喫した。5月「ショップライトLPGAクラシック」では4位に入ったが、本来の状態にはまだ戻り切れていなかった。「自分のゴルフもだんだん良くなってきていますし、やっとやりたいようにできてきている」。その好調ぶりを象徴したのが、2日目17番でのスーパーショット。2打目がピンに直撃した。4日間を通して幾度もバーディチャンスを演出し、ショットの上向きを強く印象づけた。 また、予選ラウンドでは、世界ランキング1位のネリー・コルダ(米国)、オリビア・コワン(ドイツ)ペアとの注目組でプレーした。これも姉妹にとっては大きな刺激となった。初日は「うれしかった」と大勢のギャラリーの前でプレーする喜びを口にしていたが、2日目を終えると「すごく上手でした」と思わず本音をもらした。「口が開きそうになるほど簡単にプレーしていた」という世界ランク1位のプレーを間近で見たことも、このペア戦での収穫の一つだ。初出場だった昨年は予選落ち。今年はトップ10入りを果たしたが、「悔しい気持ちのほうが大きいので、また来年リベンジがしたい」と千怜。姉妹にとって、この結果は決して満足できるものではなかった。「一試合、一試合を全力で楽しんで、自分なりに楽しんで回りたい」(明愛)。「今週も次の優勝に向けて良い練習になりました」(千怜)最終日に見せた巻き返しも、世界ランク1位とのラウンドで得た刺激も、すべては次の勝利につながる経験。岩井姉妹は次なる個人戦へと向かう。(文・齊藤啓介)