ゴルフパートナー

初メジャー制覇の舞台を姪の名前に ブルック・ヘンダーソンが10年ぶり全米女子プロ制覇へ

2026/06/28 12:01

ブルック・ヘンダーソンは大会2勝目へ好位置につけている。(撮影:南しずか)

<KPMG全米女子プロ選手権 3日目◇27日◇ヘイゼルティン・ナショナルGC(ミネソタ州)◇6760ヤード・パー72>“カナダの妖精”ブルック・ヘンダーソンが、10年越しに全米女子プロで再び頂点に立とうとしている。4バーディ・1ボギーの「69」をマークし、首位のユ・ヘラン(韓国)と1打差の2位で最終日を迎える。 【写真】プロはここまでフェースを開いて寄せるんですね ルーキーイヤーの2015年「キャンビア・ポートランドクラシック」でツアー初優勝を挙げると、翌16年の「KPMG女子PGA選手権」でメジャー初制覇。18歳での優勝は大会史上最年少記録だった。その後も勝利を積み重ね、22年のメジャー「アムンディ・エビアン選手権」を含むツアー通算14勝を挙げている。そして、初のメジャータイトルを手にしてから10年。再び全米女子プロの頂点が見えてきた。「すごく満足している。アンダーパーで回れて、順位も少し上げることができた。今日は最初の2日間とは違って風が強く、かなり難しいコンディションだった。それでもフェアウェイもグリーンも多く捉えられて、たくさんバーディチャンスを作れた」初日から首位を守っていたユン・イナ(韓国)がスコアを落とす一方、入れ替わるようにヘランが単独首位に浮上した。ヘンダーソンは順位こそ変わらなかったものの、首位との差は5打から1打へと一気に縮まった。 そんな10年という節目に合わせたかのように、ヘンダーソンにはもう一つの喜びが訪れた。“叔母”になったのだ。姉のブリタニーは、ブルックのプロ転向当初からキャディを務めてきた存在だったが、今年初めに妊娠のためツアーを離脱。そして6月25日、夫との間に第一子となる長女が誕生した。「名前はサハリーで、家族にとって本当に大きな意味がある。“高く神聖な場所”という意味もあり、とても特別なつながりがある」姪の名前「サハリー」は、16年の全米女子プロが開催されたサハリーCC(ワシントン州)に由来する。同コースは、ヘンダーソンがリディア・コ(ニュージーランド)とのプレーオフを制し、メジャー初優勝を飾った思い出の舞台。当時バッグを担いでいたのも姉のブリタニーで、その特別な思いから娘にこの名前が贈られた。初日の会見では、「正直に言って、今週のスタートとしては最高。姪が元気に生まれたという知らせを聞いて、さらに2016年のサハリー優勝から10年という節目でもある。この流れを週末まで続けたい」と話していたが、その言葉通り優勝争いを演じている。「本当に素晴らしい1週間になっている。正直、すべては姪が生まれてきてくれたおかげ。本当に幸せな気持ち」LPGAツアーで最終日最終組を回るのは今回が20回目。過去19回では11勝を挙げており、直近4回はいずれも優勝につなげている。新しく家族に加わった姪っ子へ、10年ぶりとなる全米女子プロ制覇をプレゼントしたい。(文・齊藤啓介)