山下美夢有はグリーン上を課題に挙げ、次への修正にする。(撮影:南しずか)
<KPMG全米女子プロ選手権 最終日◇28日◇ヘイゼルティン・ナショナルGC(ミネソタ州)◇6760ヤード・パー72>終わってみれば、山下美夢有が日本勢最上位となるトータル5アンダーの12位で大会を終えた。悪天候の影響でスタートは約3時間半遅れ、雨雲は抜けたものの強風が吹き続ける厳しいコンディション。ただその中で、4バーディ・3ボギーの「71」をマークした山下は、このスコアをどう受け止めたのか。
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「決めたいところで、決めきれていない」と、初日からラウンド後はパッティングの課題を口にしていた。とはいえ、最終日は約5メートルの難しいスライスラインを沈めてバーディ発進。最後のバーディとなった17番でも下りのややスライスラインを沈めるなど、グリーン上ではようやく納得のいくパフォーマンスを出せた。「きょうはパット決まってくれた」。そう振り返った一方で、前半はバーディ直後にボギーを喫するもどかしい展開が続いた。7番パー5では、5番ウッドで放ったセカンドがつかまり過ぎて左の池へ。痛恨のボギーとなったが、この日はイーグルが10人も飛び出した“最易”ホールだっただけに、そのダメージは大きい。先週、今季初優勝を飾ると、その余韻に浸る間もなくヘイゼルティン・ナショナルGCへ。「ショットはだいぶ良くなりましたが、パッティングが決まらず、流れはいい感じではなかったので、もやもやとした感じ」と、メジャー4日間の戦いを評価する。ツアーはここから米国本土を離れ、欧州連戦へと舞台を移す。そのなかには昨年メジャー初制覇を遂げた「AIG女子オープン」も控えている。「メジャーで成績を出したい」。その思いが強いからこそ、自らに下す自己採点も厳しい。「いい位置で3日目を終えても、最終日に伸ばせなったり、落としてしまったりが多くあった。こういうメジャーのセッティングでも伸ばさないと、優勝や上位に食い込めない。パッティングもそうですし、ショットの細かい部分だったり、技術をもっとレベルアップしたい」2週後のメジャー「アムンディ・エビアン選手権」への準備も具体的に思い描いている。「ピンハイに打つときと打たない時のコントロール」や、「ラフからのショット、バンカーからのショットも。どこに外してもリカバリーができるバリエーションを増やすこと」など、改善点はいくつも頭に浮かぶ。実戦に出るたび、自分の足りない部分を一つずつ潰し、また次の宿題を見つける。その繰り返しの先にある“完成”を追い求め続けるからこそ、山下の強さは揺るがない。(文・齊藤啓介)