ゴルフパートナー

3160万円より価値ある2位 稲垣那奈子がシード圏浮上「ちゃんとゴルフができている」

2026/06/29 19:55

稲垣那奈子は優勝に一歩届かずも、今季自己ベストの2位に入った(撮影:佐々木啓)

<EARTH MONDAMIN CUP 最終日◇29日◇カメリアヒルズCC(千葉県)◇6699ヤード・パー72>韓国のスター選手を相手に最後まで優勝争いを演じた稲垣那奈子は終盤16番のボギーが響き1打及ばず、トータル11アンダーの2位タイに終わった。ツアー2勝目はならなかったが、今季はトップ10が1回だけ、前の試合まで3試合連続予選落ちと苦しんでいたことを思えば、久々に手ごたえのある内容。3160万円の賞金とともに復調のきっかけをつかんだようだ。 【写真】雰囲気変わった? 稲垣那奈子のビフォーアフター 勝負を分けた16番のパーパットは1.5メートル。それまでシビアなパーパットを決め続け、最終ラウンドはノーボギーだった稲垣が、ついに左に外した。「悪い方の緊張はなかったので、不用意というわけではないんですけど、絶対しちゃいけないボギーだったなと反省しています」。再び追いつくチャンスだった18番パー5は、5メートルのバーディパットを打ち切れなかった。「3打目で突っ込み切れなくて、すごく曲がるラインを残してしまいました。ショートはダメと思ったけど、速くてそうそう打てるラインじゃなかったので、これから成長していかないといけない部分かなと思います」。目の前にあったはずの2勝目をつかむことはできなかった。とはいえ、今季の不調が嘘のように今週はショットが冴えた。「こんなにショットがピンに飛んでくれるのは久しぶりですね。ちゃんとゴルフをしている感じがして楽しい4日間でした」。スタート前の練習を少し変えただけで、スイングは特にいじっていない。それだけに復調の要因は「よく分からないですね」と苦笑いだった。パッティングにも同じく手ごたえを感じている。「今週のグリーンがきれいですごくいい転がりをしているので、練習しているとどんどん良くなってくる感じで…。来週もこんな感じのグリーンだといいな(笑)」。月曜決着となったため、稲垣が来週とした次戦はわずか3日後に迫っている。高額賞金に話を向けると、「お金よりポイントが欲しいと思っていて、(2位でも)単独ならいいなと思ったんですけど、タイなんですよね」。メルセデスランキングはシード圏外の74位から一気に41位に浮上。2年連続のシードに前進した。「自分でビックリするようないいプレーがあったわけじゃなくて、コツコツやってこのスコアだった。このままやっていけば上位に行けるんだなと思いました」。この1試合が大きな転機。稲垣のツアー2勝目が見られる日は近そうだ。(文・田中宏治)