ゴルフパートナー

女子プロのFW打痕はなぜ「ややトウ寄り」? アマが真似るべきは、大ケガしない「ミスの保険」にあった

2026/07/01 11:30

ややトウ寄りにつく、Chizzy IwaiのFW打痕

長い距離からでもグリーンを捉える女子プロのFW。イミニョンに吉田優利、岩井千怜に馬場咲希らトップ選手たちのフェースを見ると共通点に気づく。綺麗にセンターで捉えるのが多数派なのはもちろん、外れる場合でも「ややトウ寄り」に打痕が集中し「ヒール寄り」はほぼ皆無なのだ。 【写真】トップ女子プロの、やや「トウ寄り」のFW打痕 「日本のトッププロたちですから、当然センターヒットが基本になります。その上で、彼女たちは無意識に『ヒールに近いセンター』は避ける傾向が打点にも出ているのかなと。理由は、縦距離のミスの幅を減らしたいからだと思います」(クラブフィッターの長谷川ケント氏) なぜ、ヒール側は避けられるのか。長谷川氏は、FWというクラブの特性とマネジメントの観点からその理由をこう解説する。 ■ヒール寄りよりトウ寄りの方がロス減 「FWでヒールヒットをするとつかまらずに弱いスライスで距離をロスしてしまう。一方、トウ側はヒールより球が強く、前に押し出せて適度につかまるので、ミスしても距離をロスしづらい。FWの主戦場のパー5で『絶対に大ショートはしない』という危機管理が打痕に表れているとも言えるかなと」 かたや、アマチュアの打点傾向は様々だが、すくい打ち傾向が多いと指摘する。 「普段レッスンやフィッティングをしていて感じるのは、アマチュアの方はすくい打ちの傾向が強めで、フェースの下めや『ヒール打点』もかなり多いことです。もっと言えば、そもそも自分がどこに当たっているのか打点傾向すら把握していない人も多いのが現状。プロを参考にしろとは言いませんが、自分の傾向は知ってほしいですね」 ■摩耗の激しい5Wは、スピンが入る旧作!? ところで、昨今は「低スピンな5Wが飛びすぎて7W」に替える男子プロも多いが、アマチュアにはハマりづらいと言う。「7Wが広がりづらい理由は、UTの方が打ちやすいから。プロより遥かにラフに打ち込む確率が高いアマの場合、長さが短いUTの方が当たりやすいとの声が根強いです」。 また、女子プロの一部にUTから7Wに替える一定層がいるものの、まだまだ5Wを現役で使う選手が多い理由をこう話していた。 「女子プロは男子プロのように、上から打ち込んでスピンでめくるようなヘッドスピードはなく、ボール初速が50台後半の人もいます。だからグリーンを狙うために5Wの距離が必要な割合は当然多くなります。FWの番手間の距離の差を出すため、5Wを抜く選択肢は少ないのかもしれません。あとは、スピン量が入りやすくて止めやすい、一世代前の古い5Wを手放せない人もいると思います。くっきりした打痕はそれだけ長く使っている証拠なので、中古でFWを選ぶ人には参考になるかもしれません」 ■解説:長谷川ケント「4plus Fitting Labo & Golf Salon」のフィッターでスイングとギアの両面に精通し、「ギアーズ」や「トラックマン」を駆使して、悩めるゴルファーのギア選びをサポートする