38歳・服部真夕。まだまだその力は健在だ(撮影:米山聡明)
<資生堂・JAL レディス 2日目◇3日◇戸塚カントリー倶楽部 東コース(神奈川県)◇6487ヤード・パー72>プロ20年目でツアー通算5勝の38歳、服部真夕が7バーディ・1ボギーの「66」で回り、首位と1打差の2位タイ。2018年「ヨネックスレディス」(3位タイ)以来、8年ぶりとなる1桁順位でのスタートとなった。
【写真】一体どれだけの練習を…これが服部の左アプローチ
今季レギュラーツアー初戦は「なんか不思議な感じ」の一日となった。10番から出たこの日、2ホール目の11番パー5からいい流れが始まった。3打目でグリーンをとらえたがバーディパットは12メートル。「けっこう切れるフックライン」を転がしたところラインに乗ってカップに吸い込まれた。13番パー3では6メートル、15番パー3では10メートルを超えるスライスラインを沈めた。17番は5メートル、18番は6メートルを決め、前半だけで5つのバーディを奪った。逆に後半は2メートル以内のチャンスにつける場面が多かったものの、伸ばしたのは1つだけ。「(前半はピンの近くに)ついていないけど難しいラインが入って、逆に後半は2メートル以内についても入らず。感覚のズレが…」と笑って話す。今季はQTランキング162位で下部のステップ・アップ・ツアーが主戦場。今週は主催者推薦で出場している。「いいスコアで回れればと初日を迎えましたが、上出来のスタートだと思います」と久しぶりの好発進には満足している。今年38歳になった服部には歴史がある。2007年のプロテストでトップ合格。当時は夏場に行われており、トップ合格は残りのシーズンに出場できる制度があった。ショット力を武器に、12試合に出場して初シードを決めた。2008年の「樋口久子IDC大塚家具レディス」でツアー初優勝。15年までに通算5勝を挙げた。しかし、アプローチイップスに苦しみ、ショットも不調となって18年に11年間守り続けたシード権を喪失。19年は8試合に出場してすべて予選落ちという苦しいシーズンを送った。その間、ラフからでもパターで打つなど試行錯誤を重ねた末、19年オフに左用ウェッジを購入。アプローチだけ左打ちにするスタイルへと切り替えた。そこから磨きをかけて、21年のステップ・アップ・ツアー「スカイ・レディースABC杯」で優勝を果たした。今も左打ちを続けているが、「春先の芝が左(打ち)でも気持ち悪い感じが出てきてしまって…。春先は苦戦しました。その頃よりは普通に打てるようになりましたが、また気持ち悪さも出てきちゃったので、今後どうしようかな(笑)」と、新たな悩みも明かした。この日パーオンを逃したのは16番の1ホールだけ。そこはパターでパーを拾い、アプローチを打つ場面はなかった。「砲台グリーンが多いので、どうしても左だと距離感が難しい。しっかりパーオンさせていきたい」と、残り2日もグリーンをとらえて、パター頼りでスコアをまとめる構えだ。第1ラウンドの平均飛距離は248.5ヤードと、まだまだパワーは健在。2023年に西コースで開催された今大会では16位タイに入っており、戸塚という土地と相性がいいのかもしれない。レギュラーツアーでのトップ20は3年前の今大会以来となるが、トップ10となると2017年の「樋口久子 三菱電機レディス」が最後。「初日だけと言われないように頑張りたい」。ベテランの意地を見せたい。(文・小高拓)