健闘を称えあうハリントン(右)とシンク(撮影:GettyImages)
<全米シニアオープン 最終日◇5日◇サイオートCC(オハイオ州)◇7170ヤード・パー70>シニアゴルファー世界一を決める「全米シニアオープン」最終日。スチュワート・シンク(米国)の今季メジャー3連勝か、あるいはパドレイグ・ハリントン(アイルランド)が連覇で大会3勝目なるか、大きな注目が集まった。
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首位でスタートしたシンクを1打差で追いかけたハリントンは前半に3アンダーをマークすると、11番でこの日5つめのバーディ奪取。2位に落ちたシンクに5打差の大量リードを奪い、最後まで崩れることなくハリントンが勝利を手にした。決勝ラウンドで連日の「66」をマークしたハリントンは4日間ただひとりアンダーパーをマーク。さらにグリーン上では3パットが一度もなしという強さを発揮した。トロフィーを3度掲げたハリントンはミラー・バーバー(米国)と並び、大会史上最多の優勝記録を樹立。また、バーバー(1984、85年)、ゲーリー・プレーヤー(1987、88年)、アレン・ドイル(2005、06年)に続き、2年連続優勝を果たした4人目の選手となった。接戦を制した過去2回の優勝とは違い、この日はリードを守る展開だったが、「勝てて良かった。でも終盤にドラマはなかった。緊張を感じていなかったわけじゃないけど、集中力を切らさないよう頑張った。ただ十分なリードがあったおかげで、グリーンのセンターを狙ってプレーでき、思い通りのショットを打つことができた」と勝因を分析。「それに何よりも今週は本当にいいパットが打てた。グリーン上がいいときはゴルフが本当に易しくなる」と54才のハリントンは笑みで応えた。過去のシニアメジャーでも対決してきた二人、最終日はハリントンとシンクの一騎打ちを誰もが期待した。シンクは今季、「全米プロシニア選手権」、「リージョンズ・トラディション」と2つのメジャーを制した。前人未到となるメジャー3連勝を目指した53歳のシンク。一方、ハリントンも、昨年はコロラド州での本大会優勝直後の7月、イングランドのサニングデールで開催された「全英シニアオープン」で優勝を果たしていた。シニアツアーをけん引する2人のマッチレースが予想された中だったが、シンクにとってこの日は望んだ結果が得られなかった。「残念ながら今回は優勝争いとはまったく違うところで戦ってしまった。それでも2位争いには必死だった」とシンク。「いいプレーをして、今年の残りのシーズンに向けていい流れを作りたいと思っていた。今日はゴルフがうまくいかなかった。こういうこともあるものだ。スタートからフィニッシュまで、ほぼずっと苦戦したような日は久しぶりだった。スコアカードが示したままだ…」。2バーディ・3ボギーの「71」にがっくりと肩を落とした。5大会あるシニアメジャーはまだまだ続く。次週の「コーリグ・カンパニーズ選手権」(9?12日、ファイヤーストーンCC、米オハイオ州)はメジャー第4戦、さらに23?27日には「ISPSハンダ・シニアオープン」(全英)がスコットランドのグレンイーグルス・キングコースで開催。メジャーの連戦が待っている。(文・武川玲子=米国在住)