桑木志帆は笑顔を見せるが心配事も(撮影:ALBA)
<アムンディ・エビアン選手権 事前情報◇6日◇エビアン・リゾートGC(フランス)◇6479ヤード・パー71>6月の「全米女子オープン」は14位で、「KPMG全米女子プロ選手権」は24位。今年出場してきた海外メジャー2試合について桑木志帆は、「自分が思ったよりも戦えている」と合格点を与えている。そして今週は初めて出場するフランスでの大会。ここまでの結果は「(今週も)成績を出したい。トップ10に入るのが目標」という自信も生み出している。
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ただ、その表情は現地の青空とは対照的に、少し曇っている。「首を痛めて、やばい…。もともとコリはあったけど、疲れも溜まってきてしまって。昨日、(コースを)回った時も振れないくらいでやばかったです」。左首に貼ってあるテーピングも痛々しい。前兆は全米女子オープンの最終日にあった。この日は「70」と伸ばしたが、首に違和感を覚え、痛み止めを服用したほどだった。ただ、大きな痛みというわけではなく、翌週には日本ツアーの「宮里藍サントリーレディス」に出場。ここで優勝している。さらにその後、再渡米し、中1週を空けて全米女子プロでもプレーした。異変が起きたのは、一度帰国を挟み、渡仏する前日の4日(土)。首の痛みが強くなった。現地入りした5日もすぐさま練習ラウンドで10ホールを回ったが、「振れないから飛距離も出ない」という状況に。6日も練習場で打ち込み、その後はコースへ向かったが患部の状態を見極めながらの調整になっている。このままであれば、本番は再び痛み止めを飲みながらのプレーも視野。「めっちゃ心配。試合に出られることが一番なので、ショットの調整もしたいけど球数は打てない。ショートゲームなどをやりながら」。ケアをしながら、極力、負担も減らしていく。ここまでのメジャーでのプレーが、しっかりと国内ツアーでの結果にも結び付いているだけに、エビアンでもその流れを加速させたい。海外メジャーでの成績はポイントに換算され、日本のメルセデス・ランキングにも反映される。その配分は3日間大会の4倍で、国内公式戦と比べても2倍と破格。桑木は全米女子オープンで120pt、全米女子プロで50.25ptを加算した結果、佐久間朱莉を抜き、1位に躍り出た。「初めて1番になるのでうれしい。(メジャーで)なるべく上に行って稼ぎたい」。“女王戴冠”に向けても重要な戦いだ。コース全体として傾斜が強いのが、エビアン・リゾートGCの特徴。フラットな状況で打てることは、ほぼないと言ってもいいほど。「まずはフェアウェイキープ。それでも傾斜地からばかりで、打ち方が分からなくなっていくと思う。そこは調整したいです」。グリーンも傾斜に富むうえに、芝質にもクセが。ひとつひとつのプレーの精度が求められる。「こじんまりした感じ。狭いし日本っぽいですね」という言葉も聞こえてくる。だが、今は何よりも痛みと相談しながら、少しでも万全の状態に戻すことが重要になる。開幕までの時間は、慎重に体と向き合う時間にもなる。(文・間宮輝憲)