最新機器で重心位置を確認する渡邉彩香(撮影:ALBA)
青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務める大西翔太氏が、好調な選手や注目選手の強さのヒミツを解説、女子ツアーでの流行など現場からのホットな情報をお届けする。今回は重心位置の大切さについて。
【連続写真】渡邉彩香の250y超の豪快スイング
◇ 平均250ヤード以上とツアー屈指の飛距離を誇り、通算6勝を挙げている渡邉彩香。最近練習で取り入れているのが、重心位置の確認だ。一見、ただボールを打っているだけのように見えるが、「インソールを入れて携帯と連携させると重心位置が表示されるんです」と靴の中に、ShotNaviの『スマートインソール』を忍ばせている。携帯電話の画面で、どこに圧力がかかっているか可視化できる優れものだ。 「私はツマ先側に体重がかかりすぎるクセがあって、重心位置を確認しています」とショットもパットもアドレス時の重心位置をチェックしている。「ただ、練習日限定です。あまり気にしすぎるのも良くないと思うので」とも話す。 「今まで見えなかったものが見える時代ですよね」と話す大西コーチ。「連戦するなかで自分の感覚と実際の重心位置のズレは起こるもの。可視化することで、そのズレを修正できます。調子の波を小さくすることに役立ちますね」。今まで感覚でやっていた部分を、確認できるメリットは大きいという。 アドレス時の重心位置について大西コーチは、「母指球あたり、やや前目が基本です。ただ、人によってどこがバランスよく振れるか、力が入るかなど変わるものです。自分がツマ先寄りがいいのか、カカト寄りがいいのか、どっちが合うのか試してみるといいと思います。(重心によって)振りやすさや飛距離、ボールの曲がり幅などに違いが出てきます。それを見つけられると、調子が悪くなってもすぐに戻ることができます」と話す。重心位置が違うだけで、結果が大きく変わるという。 ちなみに、アドレスからスイング中の重心移動の流れも聞いた。「テークバックからトップスイングにかけて左足はツマ先寄り、右足はカカト寄りに移動します。ダウンスイングからインパクト、フォローにかけて左足はツマ先寄りからカカト側に、右足はカカト側からツマ先側に徐々に移動し、右足のツマ先で蹴る流れが基本です。足踏みするような感覚です。右から左に重心軸がズレずに体重移動するのがベストです」という流れで動くのがいいようだ。 ■解説・大西翔太(おおにし・しょうた)/1992年6月20日生まれ。名門・水城高校ゴルフ部出身。2015年より青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務め、24年からは安田祐香のコーチングも行っている。16年にはキャディを務める傍らPGAティーチングプロ会員の資格を取得した。ゴルフをメジャースポーツにと日夜情熱を燃やしている。プロゴルファーの大西葵は実の妹。YouTube『大西翔太GOLF TV』も好評で、著書『軽く振ってきれいに飛ばす!! 飛距離アップの正解』が発売中。大西翔太プロデュースの練習器具「Sho_izm(ショーイズム)」シリーズ(朝日ゴルフより全国のゴルフショップにて販売中。豊富な知識を生かして、今年はテレビ解説も行うなど活躍の場を広げている。