吉澤柚月、初優勝を果たしてV旅行なるか(撮影:福田文平)
<ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 初日◇9日◇真駒内カントリークラブ 空沼コース(北海道)◇6700ヤード・パー72>インから出た前半は4バーディ・4ボギーでパーは1つだけ。出入りの激しい慌ただしいゴルフも、後半は着実にバーディを4つ重ねてスコアを伸ばした。初優勝が期待される吉澤柚月が4アンダー「68」の好発進を決めて、人懐こい笑みがこぼれた。
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「ショットの距離感が良かったですね。自分の落としたいところに落とせた。かなりチャンスについて、パットが全部入ったという感じです」3番で7メートル、8番は10メートルをねじ込んだ。平均パット数(1ラウンド)「28.7105」で7位につけるパッティングは今週も好調。ショットも2番パー4は残り178ヤードの2打目をピン左奥2メートル、9番パー4は残り108ヤードをピン奥1.5メートルにつけるなど、切れ味は抜群だった。「本当に毎週、勝ちたいと思ってやっています。でも、その気持ちが特に最終日は強く出すぎてしまって、伸ばし切れない。上位にいるときに、伸ばせるようになりたい。そこが課題です」QTランク76位で始まったプロ3年目のシーズン。自力ではツアーに出られないため、最大8試合ある主催者推薦をフルに使って、第1回リランキングを2位で突破した。5月の「リゾートトラストレディス」は2位、主催者推薦選考会を突破した6月の「宮里藍 サントリーレディス」は13位、その翌週の「ニチレイレディス」は8位と自力で推薦枠をつかみ取って、ポイントを稼いだ。11試合に出場して予選落ちはなく、メルセデス・ランキング(MR)は19位。9月に実施される第2回リランキングの突破も確実で、目指すステージは初シード、そして初優勝に移っている。「気持ちを抑えるよりも、優勝したいと思ってやったほうがいいかなと思うけど、やっぱりダメなんです。資生堂もいい位置にいたけど、詰めが甘かったし、欲が出てしまって、全部狙いにいってミスが出た。すぐにミスを取り返そうと思ってしまうんですよね。そことの戦いです」3日間の短縮競技となった前週の「資生堂・JALレディス」は最終日を首位と3打差の9位から出たが、1つしか伸ばせず18位に終わった。前週の失敗を教訓にしての今週。「ミスしても、引きずらない。チャンスが来たときに取るのが自分のスタイルだと思ってやろうと…。そういう感じでやっていました。きょうはボギーを打たないゴルフをしようと思っていたけど 」。2連続バーディでスタートし、直後に2連続ボギー、さらに追い打ちのような3つ目のボギーがすぐにきたが、慌てず、騒がず。しっかり立て直し、気持ちも整えた。2024年2月にスポンサー契約を結んだ管工機材、住宅などの国内販売及び輸出入を行う専門商社「日本管材センター」の関根章人社長には大きな“ニンジン”をもらっている。同社は大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希が所属するメジャーリーグのロサンゼルス・ドジャースとスポンサーシップ契約を締結しており、今オフに同社長に「優勝したらロサンゼルスに行って、ドジャースの試合を見にいこう」という約束を交わしている。今季中に“大谷観戦ツアー”が実現するとしたら、試合のない3週後のオープンウィーク。絶妙のタイミングで、ドジャースは本拠地で28日からマリナーズと3連戦、8月2日からレッドソックスとの3連戦を行う。チャンスは今週を含めて3試合。「オープンウィークはゆっくりしたい。今はそれを楽しみに頑張っています」と話していたが、観戦ツアーが実現するとなれば話は別だ。「すごく励みになっています。大谷選手は誰からも愛されているところがすごい。アスリートとしても尊敬しています」目指せ、V旅行! “夏休み”の予定は決まった。(文・臼杵孝志)