女子大生プロ・神谷桃歌が今週も優勝争いに絡みそうだ(撮影:福田文平)
<ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 2日目◇10日◇真駒内カントリークラブ 空沼コース(北海道)◇6700ヤード・パー72>悔しかった。でも、大きな自信も得た。前週の「資生堂・JALレディス」は史上最多7人によるプレーオフで惜敗。そして今週、プロになって初めてプレーする北海道で2日目もスコアを伸ばし、2位タイに浮上した神谷桃歌が再び初Vへの挑戦権をつかみ取った。
【写真】神谷桃歌さんがドレスアップしました
「きのうの雨でグリーンがやわらかくなって、ボールが止まるようになったので攻めやすかった。後半は雨でスコアが伸びなかったけど、前半はアグレッシブにいけました」首位と2打差の4位から出て、前半のアウトで一気に5つも伸ばした。出だしの1番と3番は6メートルをねじ込み、5番と8番のパー3は4~5メートルを沈めた。6番パー5は3打目をピンそば1メートルにピタリ。桃の節句(3月3日)に生まれたことが名前の由来の20歳は「先週があるから、今週があると思います」と自分自身でも成長と勢いを感じ取っている。愛知・高浜市出身で、中京大1年生だった2024年に「日本女子学生」を制覇。同年に2度目の挑戦でプロテストに合格した。大学に通いながらのプロ生活。「3日間大会のときは月曜日に学校に行って、あとは練習ラウンドをした後にホテルでオンデマンド授業を受けたりして、なんとかやっています。卒業はしたいですね」。スポーツ科学部競技スポーツ科学科に在籍し、トレーニングの授業もある。ヘルニア予防などのスポーツ医学も学び、3年生になった今春からはゼミにも参加している。「血糖値の勉強をしています。卒論もそれにしようかと」。練習ラウンドのときに装置をつけて、補食したときの血糖値の変化を測定している。ツアーとの二足のワラジですでに94単位を取得。卒業に必要な残りの単位数は30とキャンパス生活も順調だ。首位と4打差で臨む決勝ラウンドの2日間。「優勝したい気持ちはもちろんあります。これまでのいいゴルフを継続して、いい結果につながってくれたらいいなぁ。まずは自分のゴルフをしっかりやりたいです」。大学時代の団体戦以来となる北海道。不慣れな洋芝も、「たくさん練習したから」と順応は早かった。前週の最終日は最終組の10組前でプレーし、プレーオフまで2時間以上も待った。今度はすんなりと歓喜の瞬間を迎えたい。「競技人生は短い。その先のことを考えて…」と決めた大学進学。座学で学んだことを、ツアーという最高の環境で実践する“二刀流”の女子大生プロは日進月歩で成長している。(文・臼杵孝志)