原英莉花は最終日「67」でプレー(撮影:GettyImages)
<アムンディ・エビアン選手権 最終日◇12日◇エビアン・リゾートGC(フランス)◇6479ヤード・パー71>最終日に「67」を記録した原英莉花は、トータル10アンダーの14位で初のエビアンを終えた。メジャー初トップ10入りまでは1打届かなかったが、今年の「シェブロン選手権」の38位を上回り、メジャーでの自己最高位を更新した。
【写真】原英莉花のシュシュが鮮やかです
「(チャンスに)つけたところでは比較的取れたかな」とバーディは6個奪ったが、17番での2メートルなど短いパットも外し、伸ばしあぐねたという印象は拭えない。それを引きずり、18番パー5もパーでフィニッシュ。「最後はもったいなかった」と、反省も多い一日だった。4日間で「ちょっともったいなかった」と振り返るのが、上位争いを続けるなかでバンカーからの脱出に3打を要した第2ラウンドの16番パー3。それでも、6月はペア戦含めて3試合連続予選落ちと苦しんだ状態から脱却。「ここ最近にしてはいい状態でプレーできた。課題はあるけれど、希望が持てる4日間になりました」と、フランスで糸口はつかんだ。ポイント配分の多いメジャー大会で74.100ptを獲得。今季通算を438.800ptまで伸ばし、ポイントランキング43位まで浮上した。来季のフル出場権が確保できる『カテゴリー1』は同80位まで。単純比較にはなるが、今週の結果により昨年のボーダーライン(343.662pt)を大きく上回ることに成功。シード争いの安全圏に入ったといえる。「引退しないですみました」と冗談も飛ばす。さらに下部エプソン・ツアーから昇格し、今季から米ツアーを主戦場にする原は『ルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人賞)』の対象でもある。大会前は2位だったランキングで、通算366ptの1位に浮上。通常の大会で優勝すると150ptが与えられ、以下、2位で80pt、3位で75pt…と続いていく。これがメジャー大会では倍になるため、大きな加点になった。米ツアーは1年目だが、2018年に日本でプロ転向し、今年で9年目のツアー生活。それもあって「ルーキーって言える年じゃないけど」と前置きしつつ、「1年目というのは一生に一回。エプソンで戦った選手たちとの争いですし、そのなかで一番になれたらいい」と話した。昨年は山下美夢有、24年は西郷真央が受賞。3年連続の日本勢による戴冠にも期待がかかるが、その後にはこうも続ける。「そこじゃない感はある。まずは勝ちたいですね」目指すのは、米ツアーでの優勝だけ。ここまでの転戦生活については、「よかったり、悪かったりはあるけど、もう少しできると思っていた。試行錯誤しながら。毎週終わるたびに、『もっとできたのにな』というネガティブな感情にもなる。切り替えようという気持ちに持っていくしかないみたいなことはありました」とも吐露する。モヤモヤを吹き飛ばす一番の薬は“優勝”だ。今大会の最終日には、大会カラーのピンク色のアイテムを身につけるのが慣例。「ウエアがなかったので」という原は、目に鮮やかなシュシュを選び装着した。まずは2週後の「ISPS HANDA スコットランド女子オープン」(23~26日)へ。「寒くなるので、そこのジャッジは対応したい」と意気込む。(文・間宮輝憲)