S-TRIXXの新ブランド『IGNOVA BX』
14日、都内練習場でエストリックスが新製品発表&試打会を開催。新ブランド『IGNOVA BX』(税込66,000円)を体感できたのでレポートしていきたい。昨年、『エストリックスX』の大ヒットのち終売も話題になった同社だが、新ブランドは「極上の振り心地と圧倒的な強弾道を両立させた、次世代のスムースシャフトです」と説明する。
【画像】超なだらかな『イグノヴァBX』の剛性分布
青が差し色のコスメは他社と同様に「中調子」で、初期モデルの『BX』はBLUEの「B」とS-TRIXXの「X」を組み合わせたモデル名。中元調子系の「WX」や先調子系の「RX」など、「今後シリーズ化も検討している」力作だと言う。
剛性分布はなだらかで「スムース」なクセのないしなりが予想されるが、PING『G440 MAX』(10.5°)を入れて、記者が使う【5S】から試すとあまりの復元力に驚く。高MOIなオートマヘッドを“軽く”感じてあっという間に振り切れる。感想を伝えると、ツアー担当の小池氏は「特有の素材によるもの」と説明する。 「先端に形状記憶合金の強靭な復元力が特徴の『ニッケルチタン』を配置して、その他のベースには弾きの速い良い材料をしっかり使って、先端はしっかり球を押してくれるものを採用しています。高弾性と一口に言っても、ピッチ系とパン系の2種類があり、今回はフルレングスではないですけど、パン系の高弾性をふんだんに使っていますね」(小池氏)
一般にパン系が「しなりと強度」に優れるのに対し、ピッチ系は「硬さと反発力」に優れると言われる。「何トンか?」数字は明かしてくれなかったが、パン系高弾性の鋭いしなり戻りは言語化しづらいフィーリングだが、『24ベンタスブラック』(5Sと6S併用)ユーザーの記者でも扱いやすい範囲だった。特に【4X】だと軽さと復元の速さで『G440 MAX』をより低スピン・高打出しでロスなく打てるのが好印象。 201g(スリーブ込み)のヘッドを45.25?で組んだ時の参考振動数は、【5S】が260cpm/トルク4.4°で、【4X】が270cpm/5.2°だが、4Xは数字より遥かにトルクが少なく感じて、『G440 MAX』でも“シャープに叩ける”感覚が新鮮だった。
ところが、ヘッドをテーラーメイド『Qi4D』(10.5°)に替えた途端、暑さでバテたのか、急にしなり戻りが鈍く感じたのが不思議。これは【6S】(261cpm/3.6°)を打った時の印象で、復元がマイルドな自分のエース方向に寄り、勝手に走り過ぎず扱いやすく感じた。聞き慣れない「パン系高弾性」は、打ち手のスイングテンポにも使用ヘッドによっても「美しくシンクロする、淀みのないしなり」が特徴のよう。 その他、現地には「この秋に出す予定です」と言う参考出品モデルの『エストリックスY』も展示されていた。こちらは、惜しまれつつ昨年終売した『エストリックスX』の「素材を東レ製に変更した高弾性90t」とのこと。『IGNOVA BX』の鋭い復元に慣れた体だと初球は「ド右」に飛びだしたが、コレはIP塗装をする前のプロトタイプ。製品版を試してまたレポートしたい。(編集部M・K)