ジョン・ラームはR&Aから警告を受けた(撮影:GettyImages)
<全英オープン 2日目◇17日◇ロイヤル・バークデールゴルフクラブ(イングランド)◇7223ヤード・パー70>14番までに2つスコアを伸ばして徐々にリーダーボードを駆け上がっていたジョン・ラーム(スペイン)だが、15番パー3でティショットを大きく左に曲げると、苛立ちを抑えきれず手にしていたアイアンを思い切りティグラウンドに叩きつけた。幸いクラブが近くにいたギャラリー方向へ飛ぶことはなかったが、非常に危険な行為だった。
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このホールをボギーとしたラームに対し、17番ティで競技委員が歩み寄り、15番での行動について『警告』が科された。「全英オープン」を主催するR&Aは、他のメジャー同様に「プレーヤー・コード・オブ・コンダクト」(選手の行動規範)を採用。「選手は適切でプロフェッショナルな振る舞いをし、子どもたちや大会を観ている人々が目にするにふさわしい行動をとること」と定めており、怒りに任せてクラブを投げる行為や故意にコースを傷つけること、不適切な言動などを禁じている。これに違反した場合は『警告』、重大なケースでは『2罰打』、さらに『失格』となる可能性がある。ラームのクラブを叩きつけた際の勢いの強さから、罰打や失格に至らなかったのは幸いとの声も聞かれた。それでもラームは16、17番で連続バーディを奪い、トータル4アンダー・8位でホールアウト。首位とは4打差としている。「17番で競技委員が近づいて来たとき、すぐに何を言われるか、分かったよ」と、プレー後は落ち着いた様子で語り、「感情的と言われることはあまり好まないけれど、だけど他の選手よりも情熱的で熱心だ」と自身を説明した。ラームに科された「警告」は大会期間中に記録され、2度目以降は罰打へと発展する。なお、6月の「全米プロ」ではホワキン・ニーマン(チリ)が初日の6番でクラブを投げ、2罰打を受けている。ラームは「コース上で自分を変えることは大変かもしれないが、それでも15番のようなことは絶対にしてはいけないこと、それは分かっている」と納得した表情で話した。(文・武川玲子=米国在住)