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「人生にゴルフが入ってこない」 石川遼が未来のゴルファーに触れ合って伝えたこと

2026/07/22 07:38

石川遼が未来のゴルファーと触れ合った(撮影:ALBA)

多数のトッププロを指導し、現在は東京大学ゴルフ部の監督を務める井上透氏が発起人となった「ジュニアゴルフ成長支援プロジェクト」のキックオフイベントが18日、茨城県の美浦ゴルフ倶楽部で開催された。米下部ツアーを戦う石川遼も参加し、子どもたちと交流した。 【写真】子どもたちの目が輝いた 石川遼が届けたゴルフの楽しさ 同プロジェクトは、年々減少するジュニアゴルファー人口に歯止めをかけるべく、5歳から小学4年生までを対象に、練習場やショートコースを特別料金で利用できる環境を全国に整備するという構造改革を掲げる。このイベントも、「始めやすい」「続けやすい」「親子で楽しめる」環境を通じて、子どもたちにゴルフを知ってもらうことが目的。会場には経験者だけでなく、初めてクラブを握る子どもたちの姿も見られた。石川も自身の原体験を振り返る。「子どもが練習場に行くことがすごく珍しかった。初めてゴルフ場に行ったときは、芝生でゴルフができて楽しかった。こういう機会がないと、みんなの人生にゴルフが入ってこない。僕もゴルフ場や練習場が近くにあったわけではない。たまたまお父さんがゴルフをしていて『ついて行きたい』って言ったのが始まりでした」。子どもたちからは『なぜプロゴルファーになったの?』『ゴルフが上手くなるにはどうしたらいい?』と素朴な質問が次々に飛ぶ。石川は笑顔を浮かべながら一つひとつに耳を傾け、丁寧に答えていった。プロゴルファーとして第一線で活躍を続ける石川だが、その原点は「楽しい」ではなく、「悔しい」という感情だった。「いろいろなスポーツをやっていたなかで、ゴルフは楽しいより悔しい思いが大きかった。それはダメな気持ちではなく、うまくなりたいにつながった。僕にはそれがゴルフでした」。その原点が、今もなお、うまくなりたいというモチベーションになっている。参加者の中には、水泳大会で全国1位に輝いた実績を持つ子どももいた。石川はその子対し、「タイムが遅くなってしまっても、自分が下手になっているかというとそんなことはない。いい時もあれば悪い時もある。なぜ良かったのか、なぜ悪かったのかを自分で考えることは、ゴルフでも水泳でも同じ」と、自らの経験を交えながら、競技を問わず大切な考え方も伝えた。石川自身もこれまで、自身の名を冠したジュニアイベントを開催してきた。「このままだとジュニアのゴルフ人口は減っていくだろうという状況なので」と危機感を抱く一方、「自分のジュニアイベントは単発になってしまい、構造改革には至っていない」と課題も感じていた。「自分自身もそのすそ野を広げる活動をしていきたいと思っていた」今回、井上氏からは当初、動画での出演依頼を受けた。しかし、もっとできることがあるのではないかと“逆打診”し、自らイベントへの参加を決断。それもまた、ジュニアゴルフへの思いの表れだった。「楽しいと思ったことをどんどんトライしていって欲しい。それがゴルフだったらうれしい」。イベントを通じて、無理にゴルフを勧めることはしなかった。それでも、自身の経験や言葉を通じて、子どもたちの人生にゴルフという選択肢が加わる“きっかけ”を届けようとしていた。(文・齊藤啓介)