原英莉花はリンクス相手にドキドキ(撮影:ALBA)
<ISPS HANDA スコットランド女子オープン 事前情報◇21日◇ダンドナルド・リンクス(スコットランド)◇6543ヤード・パー72>強風、そして雨に苦しめられた2年前の記憶は、今も鮮明に残っている。「過去イチと言っても過言ではないくらい“謎”になりました。今年、来るのもドキドキで…」。原英莉花にとって、ここは“リンクスの洗礼”を浴びたほろ苦い場所だ。
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推薦で初出場した2024年は、悪天候の影響でサスペンデッドが発生したほど。原は第1ラウンド(R)、第2Rともに「76」と苦しみ、予選落ちした。「プロとしてやってきた経験がありながら、状況が変わってきた時に対応しきれない。経験の浅さが目立った2日間でした」と話すほど、とにかく打ちのめされた。そのため、快晴が続いている今年の天候には違和感すら覚える。だが、「どうなるか分からないのが、このコースの特徴」と、いつ“本当の表情”を見せるのか、おっかなびっくりといった様子だ。実際、21日の午後には風が強まり、リンクスらしさをのぞかせている。「あまり跳ねない」と、コース全体がウェットという印象を練習ラウンドでは抱いたが、「気持ちの面ではずっと恐れてます」と言って笑う。2週前はフランスでメジャー大会「アムンディ・エビアン選手権」を戦い、14位という結果を残した。3試合連続予選落ちを喫していたなかでのいい兆しではあったが、油断はできないというのが本音だ。「改善できたのはパッティング。試行錯誤しながら前向きになれた」と話す一方で、「なかなかいいショットが出ない」というのが心配事。特にフェーダーの原にとって、左への逆球が出るティショットが、エビアンから続く課題になっている。気分転換はできた。オープンウィークだった先週は、フランスからオランダまで車を走らせ、知人がいるアムステルダムを初めて訪れた。「最初は景色に圧倒される感じがあったんですけど…どんどん見慣れてしまって。あとはユーロからお金(イギリスはポンド)が変わって“通貨を感じてます”」。その感想で報道陣を笑わせたが、リフレッシュに成功。現地ではフィジカル面の調整や、ショートコースを回るなどして、今週に備えることもできた。初めての長期滞在となる欧州だが、肌に合っているようだ。「どこのレストランに入ってもおいしいご飯が食べられるし、今のところ楽しく過ごしてます」。米国に比べ細い道や、小さい車には慣れない部分もあるというが、「イタリアに行ってみたい。次はローマとか。来年も頑張ってエビアンに出て、イタリアに行くのが目標」と、楽しいイメージが自然と湧いてくる。そのためにも、スコットランドへの恐怖心は消しておきたい。「2年前の経験があるし、試合中にいろんな天候になっても動じない気持ちはあると思います」。それでも英国の空模様は気まぐれ。いいショットを打っても、バンカーやフェスキューなどの“ワナ”が避けられないこともある。「4日間プレーしたいし、あのちっちゃいバンカーに入れないように頑張ります」。過去の自分に打ち克つための戦いにもなる。(文・間宮輝憲)