清本美波がその花を咲かせるべく奮闘している(撮影:上山敬太)
<大東建託・いい部屋ネットレディス 2日目◇24日◇ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡県)◇6485ヤード・パー72>2023年のプロテストでトップ合格を果たした清本美波が、プロ3年目にしてツアー自身初となる連日の60台をマーク。トータル9アンダーで、こちらも自身初となるトップ10で週末に進む。
【写真】印象変わりますね 清本美波がドレスに着替えたら
トップ合格者として、周囲の期待を受けながらプロ生活をスタートさせた。しかし、思うような結果が出ずに「申し訳ない気持ちが大きかったです。難しい世界だと思っていましたが、なかなかその中で自分のゴルフというか、実力が足りていない」と苦しい胸のうちを明かした。苦戦の要因は「スイングへの不安」で思うように振り切れなかったこと。クラブを変えたり、周囲からのアドバイスを参考にしながら練習に励むも、「うまくできない」ゴルフは続いていた。それにより、「自信がどんどんなくなっちゃって。スコアも出ないってことで、いろいろ悩み始めた。シンプルに考えられなかったです」とメンタル面にも影響が出て、初日のスコアが悪いと、2日目は“消化試合”の感覚になり気持ちが落ちていたという。そんなときに背中を押してくれたのは、母・一美(ひとみ)さんだった。「試合に行きたくなさそうにしていても、連れていかれる。『とりあえず出て。出ないと変わらないよ』みたいな感じでした」と明かす。辛いときに側で支えてくれた母への感謝の想いがあふれた。ショットが安定した理由は、昨年からキャディも務める柴田ゆうじコーチに教わり始めたことにあった。ジュニア時代は父親の指導のもと、「球数だけ打って染み込んだスイング」で、軸となる要点がなかったという。「崩れたときに直すのが大変でした。感覚だけでやっていたので、改めて数字とかも見始めたりすることが大事だと思った」。弾道計測器を活用し、スイングの迷いを減らすための軸をつくり上げた。課題となっていたのは低い弾道。それにより、「ドライバーもアイアンも全部低くて、それにドローボールなので、(ランが)止まらない。バンカー越えとか砲台とかになると、なかなか(グリーンが)狙えない」ことが多かった。これまでもデータは見ていたが、飛距離を確認する程度。「トップ選手はやっているな」と感じ、スイングパス(軌道)や、ボールの打ち出し角度、弾道の最高到達距離などを見て練習に励むようになった。練習の方法を変更し、試行錯誤を重ねて「やっとスイングも安定してきたので、飛距離を求めた練習もできています。スイングが安定したからスコアにも繋がっています」と安どする。「いつもはボギーが先行して、そこからバーディがなかなか取れずっていうゴルフだった。今回は攻めるスタイルを貫くぞ、っていう気持ちで最後までやれました」と笑顔。ようやく結果につなげることができた。最終プロテスト以来となる囲み取材に「うれしいですね。頑張ります」と笑顔を見せた。積み重ねた練習の成果が出た2日間。さらなる自信を得るために、週末も“攻めのゴルフ”で戦う。(文・高木彩音)