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ポットバンカーの処置では大笑い 菅楓華が初全英で味わっている“未知”の数々

2026/07/30 10:00

菅楓華が自身初となる全英の舞台に立った(撮影:ALBA)

<AIG女子オープン 事前情報◇29日◇ロイヤルリザム&セントアンズGC(イングランド)◇6601ヤード・パー71>初めて訪れる英国。プロ3年目の菅楓華にとって、リンクスでのプレーも“ほぼ”初めての経験だ。正確には「アマチュアの大会で、1回、オーストラリアに行ったときに似たようなコースがあったんですけど、そこは全然、風がなくて」と話すが、今年は本場のリンクスと向き合うことになる。 【現地写真】1ヤードしか… 菅楓華がポットバンカーで大笑い そこでは練習で確認する内容も独特。「日本だとパーオンしなければ(ウェッジでの)アプローチでなんとかしてきたけど、ここはパターで寄せたほうが、簡単なのかなということも分かりました」。他にも「地面が硬くてランが30ヤードくらい出るので距離感が難しい」など、これまでの常識をくつがえす経験のオンパレードだ。クラブ面での対策は整えてきた。ドライバーのヘッドは、スリクソンの最新作『ZXi RKT TR』を使うのだが、普段のロフト角10.5度から、全英仕様の1.5度立てた9度のものを使用する。「風が強いので、低い球でスピン量を減らしたい」。また、アプローチでも多用しそうなパターも、最近使用していたマレット型と、長年エースとして信頼するオデッセイのブレード型『TRI-BEARM #2』を準備し、ここではエースをバッグに入れる。ウェッジも、バウンスを削ったものも含めた6本を持ち込み、コースで“ピン”ときた3本を携えていく。6月の「全米女子オープン」に続き、これが今季メジャー2試合目の出場。予選落ちした全米は、前の週を休みにし臨んだが、今回は先週、福岡県で行われた「大東建託・いい部屋ネットレディス」に出場してから英国入りしている。「休んでから出場するのは全米でできたので、今回は日本で試合に出てから行くことにしました。ハードですけど、私はずっと試合を続けているほうがいいので」。今年は初めてのメジャー参戦が続き、自分に合った調整法を試行錯誤している。とにかく、ここでは初めてのことばかり。「合わないです」という食事は、持ち込んだ炊飯器が使用できなかったため、鍋でお米を炊いてしのいでいる。欧州では珍しくないロストバゲージ対策も、一度、経由地で荷物をピックアップし、自分で預け直すというひと手間で乗り切った。開幕前日にはインコース9ホールを回り最終調整したのだが、そこではこんな一コマも。ポットバンカーのアゴ近くに落ちたボールの処置で、キャディと話し合い。前に出すことが不可能な状況のなか、横に出すのか、バンカー内でボールを移動させるのか、いろいろと試した。自ら出したアイデアで打った際には、“1ヤード”も動かずに大笑い。自分で体験しながら、リンクスとの向き合い方を学んでいる。「全米に出てから、すごく海外のメジャーに出たいという気持ちが強くなりました。会場の雰囲気や、すごくうまい選手がたくさんいるなかで、自分のプレーができるかが楽しみ。今後の日本ツアーにも生かせるような1週間にしたいです」。未知との遭遇は、21歳の成長を促進する。(文・間宮輝憲)