念願の初優勝に王手をかけた宮田成華(撮影:上山敬太)
<カストロールレディース 2日目◇30日◇富士市原ゴルフクラブ(千葉県)◇6515ヤード・パー72>宮田成華が6バーディ・ボギーなしの「66」をマークし、トータル11アンダーで単独首位に浮上した。
【写真】宮田成華が投入した新ドライバー&ミニドライバー
「特別、ショットやパターが良かったわけではなかったのですが、来るチャンスをちゃんと取れた一日でした」と振り返る。レギュラーツアー、ステップ・アップ・ツアーともに未勝利の28歳が、悲願の初優勝へ王手をかけた。プロ10年目の今季は、「プロになってから一番の不調で、どうしようかなとすごく悩みながらやっていた」と打ち明ける。レギュラーツアー10試合に出場しながら、決勝進出はわずか2回。最高順位も開幕戦の34位と苦しいシーズンを送ってきた。昨年秋ごろから、とりわけティショットの不調に苦しんだ。その状態は今年の春先まで続き、「周りの方のアドバイスを聞いて、トライアンドエラーを繰り返した」という。試行錯誤を積み重ねた末、ようやく復調の兆しが見え始めた。活路を求めたのはスイングだけではない。ギアにも改善の糸口を見いだそうと、女子選手では珍しいミニドライバーを投入している。「ティショットに悩んでいた時に入れました。飛距離も変わらないので」現在はティショットの約7割をミニドライバー、約3割を通常のドライバーで打ち分ける。富士市原ゴルフクラブについても、「飛ばしよりも幅なので」と話すように、狭いホールではミニドライバーが大きな武器になっている。今季序盤まではタイトリストの『GT280 ミニドライバー』を使用していた。その名の通り280ccと、各社のミニドライバーの中でも小ぶりなヘッドだ。ただ、ロフトは13度。直ドラはしやすいが「ちょっと飛ばない」と、ティアップ時の飛距離には物足りなさを感じていた。そこで、11.5度がラインアップされるテーラーメイド『R7 Quad ミニドライバー』をバッグに入れた。さらに、先週からはドライバーも変更。さまざまなメーカーをテストした末にたどり着いたのが、プロギアの新作『RS DUO』だった。「顔の安心感、座りの良さ、打感」。その3拍子がそろい、宮田のお眼鏡にかなった。スイングの修正に加え、ミニドライバーや新たなドライバーを投入するなど、あらゆる手を尽くしてきた。「今までの経験上、攻めきれないと守りに入ってしまう癖があったので、私も追いかけるくらいの気持ちでアグレッシブにいかないといけないです」。悲願のツアー初優勝へ、最後の18ホールに挑む。(文・齊藤啓介)