勝みなみが急浮上した(撮影:ALBA)
<AIG女子オープン 2日目◇31日◇ロイヤルリザム&セントアンズGC(イングランド)◇6601ヤード・パー71>アゴが壁のようにせり立つポットバンカーに入れてしまうと、ライによっては前方に打つことが困難となり、処置は出せる場所に出すだけ。そして、この“実質1ペナ”とも言われる強敵が、このコースには170個以上存在している。ただ、その困難から2度もパーをセーブして上位に浮上したのが勝みなみだ。
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「(フェアウェイ)バンカーに入れても、パーを取れる自信がありました…まあ、入れたこと自体は悔しいんですけど…」。誇らしさ半分、恥ずかしさ半分という表情ではあるが、窮地をしのげたことで、流れを切らなかったことを本人も評価する。「めちゃくちゃ助かりました」と振り返ったのは、401ヤードに設定された8番パー4。ティショットが右のバンカーに入り、出すだけという状況になった。3打目は残り120ヤードほど。そこから4メートルにつけて、パーパットをねじ込んだ。「7番でバーディを取って、8番はパーで切り抜けたかったので」。この“パーを取れる自信”の根拠は、「きょうはウェッジとパターがすごくよかった」という点。まさに、それを体現する場面でもあった。さらに後半の13番パー4でも同様にバンカーからガッツパー。「3打目がウェッジで打てるホールだったり、ラッキーもありました」と言うが、下手をすれば“大ケガ”につながるところを無傷で乗り越えたのだから、気分も高まる。もちろん、好プレーはバンカーでの粘りだけではなかった。6番パー5では、初日に続いて2日連続でイーグルを奪った。2日目は500ヤードに設定されたホールで、残り200ヤードからの2打目を6番アイアンで1メートルにつける“お先イーグル”。「そこまでに1つボギー(4番)を打っていて、流れが悪かったので、イーグルと7番のバーディで流れが作れました」。さらに終盤の17番も、残り170ヤードからの2打目が、バンカーのヘリでキックして50センチについてのバーディと、要所で好プレーに恵まれた。結果的に、この日のベストスコアタイとなる「68」を出し、初日の1オーバー・37位からトータル2アンダー・6位タイまでジャンプアップ。「(17番も)めちゃくちゃラッキー。きのうはアンラッキーもあったので、チャラになりました」と、えびす顔を浮かべる。昨年は優勝した山下美夢有に次ぐ2位になった大会。コースは変われど、リンクスでプレーすることは「楽しい」とも話す。「アメリカにもリンクスはなかなかないですし、ここでしか経験できないので」。さらにキャディを務めるジョナサン・スコット氏はスコットランド出身。「きょうはジョニーに助けられました」と、頼もしさもさらに増す。「去年が2位だったこともあるし、やっぱり優勝したい。まず3日目で優勝争いの位置にどれだけ持っていけるかが大事になると思う。自分を信じて、あしたはあしたで切り替えて」。残り2日で首位と5打差は、もちろん射程圏内だ。この日、バンカーから見せたような粘り強さが、リンクスでは重要になる。(文・間宮輝憲)