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113位出遅れから8位まで急浮上 古江彩佳がイーグル奪取&ボギーなしで“大爆発”

2026/08/02 06:00

古江彩佳が上位に浮上し最終日ヘ(撮影:ALBA)

<AIG女子オープン 3日目◇1日◇ロイヤルリザム&セントアンズGC(イングランド)◇6601ヤード・パー71>この日の最終組が始まる5時間30分前にスタートした古江彩佳が、一気に上位争いに名乗りを挙げた。初日を終えた時点で5オーバー。順位も113位と低迷していた。しかし2日目に「70」と1つ伸ばし、なんとかカットライン上の55位で週末へ進んだ。そしてムービングサタデーに爆発。ボギーなしの「65」をたたき出し、トータル2アンダーの8位タイまで順位を上げてきた。 【写真】古江彩佳のロレックスがかっこいい 興奮してもおかしくないラウンドの直後でも、表情、そしてその口調は、いつもと同じように淡々としている。「ドライバーショットが落ち着いていたので、フェアウェイから打てるなかでグリーンを狙えることはよかった」。フェアウェイキープ率は初日、2日目の50%(7/14)から85.7%(12/14)まで一気に回復。これがゴルフを楽にした。朝からピンフラッグがはためくほどの風が吹いていた。1番パー3では「感じない風」を感じることになった。ティショットがグリーン奥にこぼれる。「風も意外とあったし、ちょっとびっくりした。意外と(風が)あることを理解できてからは、それを信じてプレーできました」。2打目のアプローチは7メートルと寄せきれなかったが、その後のパーパットを沈められたことも、流れに影響した。5番で初バーディが来ると、7番では残り264ヤードの2打目を7番ウッドでランも使い、カップまで9メートルに寄せる。続く上って下るパットも決めてイーグルを奪った。ショットに関しては「いつまでも信じることはできなかった。いまは調整中なので、それがいかにできるか」と話し、この7番の2打目も「どこに飛んでいくか分からなかった」とも言う。風も計算しながらということもあり「毎ショット、緊張感があった」とも振り返る。その後も9番、そして12番、13番とバーディを3つ追加。ただ、その他にも“真骨頂”と言えるプレーもあった。15番パー4ではラフからつま先下がりの2打目が大きく右に出て、再びラフへ。ここも「どう飛んでいくか信じられず、集中できなかった」という場面でもあった。3打目は左奥のピンまで43ヤードと長めのアプローチに。だが58度のウェッジでグリーン手前に落とすと、ボールは跳ねて、勢いよく転がり、カップまで1.5メートルの位置でピタリと止まった。観客の拍手も引き出す一打でパーをセーブ。「イメージ通りでした」という狙いすましたプレーだった。2022年に米ツアー初優勝も挙げている先週の「ISPS HANDA スコットランド女子オープン」では、リンクスで予選落ち。その後はコーチで父の芳浩さんにアドバイスを求めた。「クラブが変わるたびに、動画を撮影して『これはどう?』って聞きながら。昔の自分と比べて何がいいか、悪いかを見てもらいました」。最近は手打ちになっていることも痛感しており、体の使い方やリズムなどをチェックポイントに修正を続けている。予選落ち危機から一転、上位を争う位置で日曜日を迎える。「まだまだそこ(優勝)は意識できる状態ではないと思っている。さらに一段、集中して」。今季ここまで個人戦ではトップ10入りが1度のみともがく古江だが、きょうのショットは代名詞ともいえる“精密機械”そのものだった。(文・間宮輝憲)