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現地の両親に届けたメジャーV 父・正利さん「悔し涙を流して成長した」

2026/08/03 04:59

桑木志帆の両親も現地で快挙を見届けた(撮影:GettyImages)

<AIG女子オープン 最終日◇2日◇ロイヤルリザム&セントアンズGC(イングランド)◇6601ヤード・パー71>23歳の桑木志帆が、日本勢7人目となる海外メジャー制覇を果たした。プレーオフに及ぶ熱戦を、父・正利さんと母・浩子さんは固唾をのんで見守った。 【写真】国内初優勝を挙げて両親とトロフィーを掲げる桑木 「信じられません」。正利さんの偽らざる本音だった。それでも、「自分のゴルフをやっていた。焦ることなく、いつも通りのゴルフだったと思います」とうなずく。大舞台で堂々と優勝争いを繰り広げた娘の姿を、頼もしそうに見つめていた。すでに国内ツアーで5勝を挙げているが、その道のりは決して平坦ではなかった。初優勝はプロ入りから3年後。それまで何度も優勝争いに敗れ、悔しい思いを重ねてきた。「いろいろ経験して涙を流したこともあるから、それで成長できたと思います。悔しいことの方が多い。悔し涙を流したことが多かったですね。そっちの印象が強いです」浩子さんも「あまり家に帰ってこないので、直接話をすることは少ないんですけど、やっぱり気持ちは分かりますので。私も悔しい思いをしました」と振り返る。そうしたさまざまな経験が桑木の糧となり、海外メジャーでトロフィーを掲げるまでに成長した。そんな娘の歩みを、正利さんは長年近くで見守ってきた。かつては桑木の試合にたびたび帯同していた正利さんだが、2023年「北海道meijiカップ」の会場で脳梗塞を発症し、緊急搬送された。現在は体調を考慮し、自宅近くで行われる試合を中心に応援へ駆けつけている。両親を招いた試合で最高のプレゼントを届けた孝行娘は、「両親も高齢なので、早いうちにいろんな景色を見せたい。イギリスまで2人とも来て、優勝を見せてあげられたのがうれしい」と笑顔を見せた。「負けん気が強い。親の言うことを聞かないです」と笑う正利さんだが、娘の思いはもちろん分かっている。この勝利により、桑木はかねて目標としていた米ツアーの出場権を獲得。海外へ主戦場を移す道が開けた。「まだメジャーチャンピオンという実感がない。いつも通り、自分のペースでやってくれればいいと思いますね」と正利さんはエールを送る。これからもまな娘が、両親に新たな景色を見せていく。