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昨年は「全く歯が立たなかった」海外メジャー 桑木志帆が打ち勝った予選落ちの恐怖

2026/08/05 07:00

桑木志帆が凱旋帰国し、会見に臨んだ(撮影:佐々木啓)

先週の「AIG女子オープン」(全英)を制した桑木志帆が凱旋し、優勝報告の帰国会見が都内で行われた。今シーズンは、AIG女子オープンを含め海外メジャー4大会に出場し、予選落ちはゼロ。「全く歯が立たなかった」昨シーズンから大きな成長を遂げ、メジャー制覇という大きな手土産を持って日本に帰ってきた。 【写真】大きな花束を受け取り、深々とお辞儀する桑木志帆 昨年は「全米女子オープン」で海外メジャーデビューを果たし、56位で4日間を戦い抜いたものの、「KPMG全米女子プロ選手権」、「AIG女子オープン」では予選落ちに終わり、悔しい結果となった。ただ、今年は違った。全米女子オープンでトップ10入り目前の14位タイに入ると、その後のメジャー2試合もともに決勝ラウンドへ進出。そして今シーズン最後のメジャーで、ついにその頂にたどり着いた。ここまで善戦を続けていたものの、優勝するとは「全然思ってなかったです」と、望外の結果だった。今大会でも「予選落ちの怖さがあった」と振り返る。昨年大会では4位発進を決めながら、2日目に『81』と崩れた。苦い思い出が頭をよぎったが、「初日、2日目といい感じで回れたので、恐怖より自信を持って振れました」と、気持ちの面でも自分に打ち勝った4日間となった。また、昨年は全英ならではの強風により「打ち方がバラバラだった」と課題を持ち帰っていた。「ラインを出すような抑えるショットがカギになると思っていた」と、風に対応するショットを練習して今大会に挑んでいた。日本女子では7人目となる海外メジャー制覇。自身にとっても早い段階での達成だった。「計画を立てるのが苦手で、今を全力でやる感じなので」。何年も先を見据えた目標リストのようなものはない桑木にとって、今回の快挙もまた、目の前の一戦一戦に全力を注いだ先にたどり着いたものだった。この勝利で、来季から米ツアーに参戦することを明言した。これまで何度も海外メジャーを戦い、飛距離の差を痛感している。それでも焦りはない。「飛距離じゃなく、ショットの精度でいいプレーをしていきたい」と、自分の強みを生かして米国で戦うビジョンを掲げた。そして今大会では、桑木のファッションも海外メディアから注目を浴びた。2022年から契約を結ぶラウドマウスのウェアは、派手な色柄やデザインが特徴。ネイルもばっちり決めて戦い、ギャラリーからも「いいね!」と声をかけてもらったとうれしそうに話した。プレーだけでなく、コース上での存在感もしっかりと示した。「来年はルーキーイヤーなので不安もありますが、やるからにはいい結果を出したい」。今年の全米女子オープンあたりからは米ツアー参戦を見据え、YouTubeを観ながら英語の勉強も始めていた。「いろいろ考えながら」と、チーム編成についても熟考している段階だ。これから新たな挑戦が待っている。(文・齊藤啓介)