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予選落ち続きの1年目は「壁がすごかった」 パット劇的改善の吉澤柚月がプロ3年目で初V

2026/08/09 16:42

吉澤柚月が北の大地で初の栄冠に輝いた(撮影:佐々木啓)

<北海道meijiカップ 最終日◇9日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6709ヤード・パー72>自身初となる最終日最終組のラウンドでも、落ち着き払っていた。22歳・吉澤柚月がプロ3年目でツアー初優勝を手にした。 【写真】三菱の高級SUVゲット! 今季は前戦の「大東建託・いい部屋ネットレディス」で予選落ちを喫するまで、すべて決勝ラウンドに進出する抜群の安定感を見せ、5月の「リゾートトラスト レディス」では河本結とのプレーオフに敗れたものの、優勝争いも経験した。ただ、今大会前までの予選ラウンド平均ストロークは『70.2857』でツアー1位なのに対し、決勝ラウンドの平均ストロークは『71.9000』で45位と、勝負どころで伸ばしきれないことが課題だった。以前は「気持ちが前に出てしまう」と、空回りすることもあった。いわば鬼門としていた最終日だが、「最終組で勝つというイメージをしていた。イメージする中ではドキドキすると思っていましたが、緊張せずに手も動いてくれた」と、自分でも意外なほど落ち着いていた。2番で約2メートルにつけてバーディが先行すると、グリーン右側は崖のような傾斜に対し右サイドに切られた4番、左ピンに対し、さらに左につけた7番など、果敢に攻めのショットを披露し、いずれもバーディ。パーセーブも多くがタップインによるもので、終始リズムが良かった。今季は順調に事を進めているが、2024年のルーキーイヤーでは出場19試合のうち決勝進出はわずか1回と、レギュラーツアーの洗礼を浴びた。どん底を味わい、この優勝で殻を打ち破ったが、その要因として「グリーン上の技術」を挙げる。1ラウンドあたりの平均パット数は、24年から『30』『29.5969』『28.6863』(全体6位)と右肩上がりで改善している。パッティングコーチの大本研太郎氏に師事し、自身の感覚とすり合わせる。「距離感だけを磨くことで改善されていきました」と劇的に良くなり、今は強みにパッティングを挙げるほどになった。「レギュラーに出場して結果が出なかったのはなんでだろう、と。1年目は壁がすごかったです」と話し、辛い時期を乗り越えての勝利に喜びはひとしおだ。母校・麗澤高校の卒業生には西郷真央、吉田優利らがいる。米国女子ツアーで戦う先輩たちの活躍にも、もちろん刺激を受けた。「先輩方もプロになっている方が多いので、自分も続くじゃないけど、追いつきたいなという気持ちでした」。将来、米ツアー参戦を視野に入れるかとの質問には、「自分は日本でプレーしたいという気持ちが強いです。メジャーにも挑戦はしたいけど、日本で頑張ってから、そのときに海外でプレーしたいと思うなら挑戦すると思います」とも話した。竹田麗央、神谷そら、川﨑春花、櫻井心那、吉田鈴らがそろうダイヤモンド世代から、また一人ニューヒロインが誕生した。(文・齊藤啓介)