ツアー3勝目へ独走態勢を築く(撮影:福田文平)
<NEC軽井沢72ゴルフ 2日目◇15日◇軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)◇6590ヤード・パー72>大会を主催するNECグループ所属の安田祐香が、完全優勝へエンジン全開だ。初日に大会コースレコードタイの「61」をマークして単独首位で迎えたこの日も、9バーディ・1ボギーの「64」をマーク。2位に7打差をつけるトータル19アンダー・単独首位で最終日に進んだ。
【写真】きょうもサングラスがキマってる! 安田祐香さん
この2日間の合計ストロークは「125」。これは、2003年の「ミズノクラシック」で米国女子ツアー通算72勝を誇るアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)が記録した、36ホール(パー72)の最少ストローク「126」を1打更新。記録更新を初めて知ると、目を丸くしつつ「すごい選手を上回れたのは、うれしいです」と笑顔を見せた。初日にビッグスコアをマークしたからこそ、2日目に感じる緊張感は大きいはず。「きのうと比べてしまうんじゃないか」という気持ちもあったが、「初日だと思って、しっかりアンダーを目指していこう」と気持ちを整えてスタート。「前半から3アンダーでいい流れで、後半もいいプレーができたのでよかったと思います」と安どした。初日に続き、「1打、1打に集中」できたことも好スコアにつながっている。フェアウェイキープ率は85%(12/14)、パーオン率は94%(17/18)と「すごくショットがキレキレ」だったことも要因の一つ。さらに、「パターもきのう、きょうと入っています」と、パッティングもかみ合った。パッティングが好調な理由の一つとして名前が挙がったのが、同じ大西翔太コーチに師事する青木瀬令奈だ。「瀬令奈さんにいつも練習で見させてもらったりしているので、イメージがすごくいい。きのうも勉強になりましたし、イメージだけはいいです」と話す。参考にしているのは「リズムとテンポ」。悩んだときには相談し、アドバイスをもらうこともあるという。初日に同組だった青木から得た好イメージを、そのまま2日目にもつなげた。ツアーデビュー当時からキャディを務めるのは、姉・美祐(みゆう)さん。これまでの2勝は別のキャディとタッグを組んだときだったため、今回優勝すれば、自身初の姉妹タッグによる勝利となる。プレー中は「犬の話とかしています」と、リラックスしながらラウンドできているという。「いつもキャディをしてもらっているので、今すごくチャンスだと思うので、一緒に頑張りたいなと思います」と意気込んだ。2位とは7打差をつけているが、バーディ合戦の今大会なだけに、何が起こるかは分からない。「いつも通りやりたいですし、アウトも最初の何ホールは自分的には耐えてスタートしたいと思っているので、そこから流れを作れていけたらいいなと思います」。落ち着いた口調のなかにも、静かな闘志がにじむ。自身初のホステスV、そして完全Vを姉妹タッグで。最後まで自分のゴルフを貫く。(文・高木彩音)