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永嶋花音の5円玉を吊るした練習に見る正しいリズム パットは『1.2』が正解【大西翔太のHOTSHOT】

2026/08/20 12:01

永嶋花音が実践する5円玉を吊るした練習方法の意味は?(撮影:ALBA)

青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務める大西翔太氏が、好調な選手や注目選手の強さのヒミツを解説、女子ツアーでの流行など現場からのホットな情報をお届けする。今回は永嶋花音が実践していた練習からパッティングのリズムについて解説する。 【比較写真】いいリズムは5円玉が遅れて下りてくる ◇ 5月頃の試合で永嶋花音が変わったパッティング練習をしていた。パターのグリップ側から5円玉を糸で垂らし、ボールを転がしている。振り子のイメージかと思ったが、違った。「トップで止まるクセがあるので、止まらないで切り返す練習です」。パターコーチの平田智氏から教わった練習をきっかけに、永嶋自身が器具を手作りしたという。 バックスイングでパターを動かすと、糸で吊るされた5円玉は遅れて上がっていく。そして「5円玉が下りてくる前に切り返すようにしています」と永嶋。トップで動きが止まると、切り返すよりも先に5円玉が動き始めてしまう。その前に切り返すことで、ストロークを止めず、スムーズな動きを身につける狙いがある。 これについて大西コーチは、「リズムよく振るための練習ですね」と説明する。「パッティングは振り幅が小さく、ボールを運ぶための動作です。ショットのように『1、2、3』よりも、素早く『1、2』のリズムの方がベストなんです」。ショットのようにタメを作る必要がないパッティングでは、素早いリズムを意識することで、よどみなくスムーズにストロークしやすくなるという。 「常に一定のリズムで打てている選手は、どんなラインでも、緊張した場面でもきれいなストロークができます。緊張した場面になってリズムが速くなるとミスパットの原因にもなりますからね」では、アマチュアがこのリズムを身につけるには、どんな練習が効果的なのか。大西コーチが教えてくれたのは、自宅でも簡単にできる方法だった。「コインをヘッドの上に乗せて、切り返した瞬間にコインが落ちる速さで切り返すと、いいリズムになります」。さらに、パッティングの基本となる構えについてもポイントを聞いた。大切なのは「ヒジ」だという。「正面から見て両ヒジの高さがそろっていて、後方から見て両ヒジを結んだラインがターゲットラインと平行になると、真っすぐ打ち出す構えになります。右ヒジが高くて前に出ているとアウトサイドインになりやすく、逆に右サイドが下がっているとインサイドアウトの軌道になりやすいです。足がオープンとか、腰がクローズとかは問題なく、ヒジの高さと向きが大切なポイントです」。インパクト時のフェースの向きが打ち出し方向を大きく左右するパッティングだからこそ、まずは狙った方向へ打ち出せる構えを作ることが重要になる。 さらに、一番難しいストロークの始動については、「手元を目標方向に出すフォワードプレスをすることで、スムーズにテークバックを行えます」とも教えてくれた。 いい構えを作り、スムーズに始動し、一定のリズムでストロークする。永嶋が実践するユニークな練習には、パッティング上達につながるヒントが詰まっていた。 ■解説・大西翔太おおにし・しょうた/1992年6月20日生まれ。名門・水城高校ゴルフ部出身。2015年より青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務め、24年からは安田祐香のコーチングも行っている。16年にはキャディを務める傍らPGAティーチングプロ会員の資格を取得した。ゴルフをメジャースポーツにと日夜情熱を燃やしている。プロゴルファーの大西葵は実の妹。YouTube『大西翔太GOLF TV』も好評で、著書『軽く振ってきれいに飛ばす!! 飛距離アップの正解』が発売中。大西翔太プロデュースの練習器具「Sho_izm(ショーイズム)」シリーズ(朝日ゴルフより全国のゴルフショップにて販売中)。豊富な知識を生かして、今年はテレビ解説も行うなど活躍の場を広げている。