ゴルフパートナー

世界1位シェフラー、ウッズの生涯獲得『191億超』更新間近 賞金高騰が映す時代の変化

2026/08/20 14:05

スコッティ・シェフラー(左)とタイガー・ウッズ(撮影:GettyImages)

<BMW選手権 事前情報◇20日◇ベルリーブCC(ミズーリ州)◇7448ヤード・パー70>世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー(米国)が、PGAツアーの生涯獲得賞金でタイガー・ウッズ(米国)が持つ歴代最多記録に迫っている。米メディアによると、その差は約103万ドル(約1億6300万円)。今週の「BMW選手権」で記録を更新する可能性がある。一方、大会賞金の高騰もあり、数字には両者がプレーしてきた時代の違いも表れている。 【連続写真】常識破りの“ノーコック” 世界1位が飛んで曲がらない理由 シェフラーの生涯獲得賞金は1億1996万4411ドル(約190億900万円)。歴代1位のウッズは1億2099万9166ドル(約191億7300万円)で、その差は103万4755ドルとなった。米メディアによると、今大会で3人タイの3位以上に入れば、シェフラーが歴代1位に浮上する。前週のフェデックスカップ・プレーオフ初戦では、シェフラーがトータル17アンダーで優勝。2位に8打差をつけ、360万ドル(約5億7000万円)を獲得した。ツアー通算21勝目を挙げ、ウッズの記録に大きく近づいた。ただ、シェフラー自身は獲得賞金だけでウッズと比較することには慎重だ。同メディアによると、19日の会見で「賞金額が上がったことなどが大きいと思う。通算勝利数という意味では、僕はまだ彼には全然近くないよ」と話した。ウッズのPGAツアー通算勝利数は歴代最多タイの82勝、シェフラーは21勝。最初の7シーズンに限っても、ウッズは37勝を挙げ、シェフラーを16勝上回っている。シェフラーは「僕たちが今、金銭面でも恵まれた環境でプレーできる状況を作ってくれた。彼がツアーに出る前と後では、賞金額に大きな違いがある」と話し、タイガーがゴルフ界に与えた影響の大きさにも敬意を示した。 一方、同メディアがツアーメンバーとしての最初の7シーズンを比較すると、上位フィニッシュの回数では両者がほぼ並ぶ。2位はウッズが12回、シェフラーが15回。トップ5はウッズ75回、シェフラー68回、トップ10は89回と88回、トップ25は119回と122回だった。1試合当たりの獲得賞金にも時代の違いが表れる。ツアーメンバーとして最初の7シーズンを比べると、シェフラーは157試合に出場し、1試合平均76万3054ドル(約1億2100万円)。一方、ウッズは137試合で平均28万4574ドル(約4510万円)だった。PGAツアーでは近年、大会賞金の増額が続いている。今大会の賞金総額も2000万ドル(約31億6900万円)。トップ選手を巡る競争が激しくなるなか、ツアーを取り巻く金銭事情はウッズがキャリアをスタートさせた時代から大きく変化した。ローリー・マキロイ(北アイルランド)は、スポンサーが支払う金額が市場価値になるとの考えを示し、「僕たちはプロゴルファーであり、ゴルフをしてお金を稼ぐためにプロになっている」と語った。ただ、今大会の前身「ウェスタン・オープン」から続く127年の歴史にも触れ、「それをもっと前面に出すべきだ。PGAツアーが商業化していくなかで、そういうものが少し失われてきたと思う」と話し、賞金額を大々的に打ち出すべきではないという考えも示した。