山下美夢有が全英予選落ちの雪辱を果たした(撮影:GettyImages)
<CPKC女子オープン 最終日◇23日◇ロイヤル・メイフェアGC(カナダ)◇6452ヤード・パー70>「やっぱり最終日なので、緊張もありました」。6打のリードがあっても、山下美夢有はスタートホールでプレッシャーを抱えていた。
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それでも表情を一切変えることなく集中力を高めて、2番でいきなり魅せた。グリーン左サイド、約15ヤードのバンカーからチップインバーディ。離れ業を披露して、思わず大きな笑みも見せた。「パーで終わるのか、バーディで終わるのかでは全然違う。次につながるショットでした」序盤でバーディを奪ったことで、緊張感を抱えながらも流れを引き寄せた。4番では長いパーパットを沈められずボギーとしたが、今週徹底してきた、3打目でフルショットできる距離を残すマネジメントが生きた。続くパー5で3打目を1メートル弱につけ、すぐさまバウンスバックすると、7番、8番では抜群の距離感で連続バーディを奪い、後続を寄せ付けなかった。「攻めるゴルフをしようと思っていましたし、守りに入ることもなかった。自信を持って打てたホールは多かったと思いますね」風の強いコンディションということもあり、最終日のフェアウェイキープ率は50%、パーオン率は55.6%にとどまった。それでも4日間を通して見れば、フェアウェイキープ率は73.2%、パーオン率は75%。その言葉通り、最後まで自信を持ってショットを打ち続けた。3週前の「AIG女子オープン」(全英)では、ディフェンディングチャンピオンとして臨みながら予選落ち。「本当にありえない感じだったので、めちゃくちゃ悔しかった」と全英後の心境を明かす。「自分の実力が出たなというか。何が足りないのかとかを話し合って、うまく切り替えてこっちに入れた」。その後は日本に帰国し、2週間の調整に励んだ。全英の結果を引きずることなく、気持ちを切り替えて臨んだことで、雪辱を果たす完全勝利につながった。6月の「マイヤーLPGAクラシック」に続く今季2勝目。前回は5打差を追いつき、ロティ・ウォード(イングランド)とのプレーオフを制しての優勝だった。「あの時は、まさか優勝できるとは思っていなかった。今回はリードしていく中で、気持ち的に1つでもバーディを取るゴルフをしようという風にしか考えていなかったので、それよりかはいいゴルフができた」追う立場から勝ち切った前回とは違い、今回はリードを守りながら最後まで攻め続けた。4日間を通して納得のいくプレーを続けられたことに、確かな手応えを感じている。そして、山下の完全優勝で幕を閉じたが、日本勢のワンツーフィニッシュもハイライトの一つ。6月の「全米女子オープン」以来、7試合ぶりに決勝ラウンドへ進出した吉田優利が単独2位に入った。「ボードを見て、優利さんが2位にいるなと思っていました。最後に優利さんも来てくれて、すごくうれしかったです」山下がウィニングパットを沈めると、シャンパンを手にした吉田が山下のもとへ駆けつけ、優勝を祝福。山下の勝利に花を添えた。