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ジャンボ尾崎の言葉で気づいた“優勝はするもの” 26歳・平本世中は成長実感のVに「もうちょっとあとに優勝すると…」

2026/08/25 07:01

初優勝した平本世中が背中をおされた尾崎将司さんの言葉とは(撮影:福田文平)

<~ジャンボ尾崎追悼大会~ ISPS HANDA 夏に爆発 どれだけバーディー取れるんだトーナメント 最終日◇23日◇草津カントリークラブ(群馬県)◇6690ヤード・パー72>「優勝は、するものだ」――。スタートホールには、昨年12月に亡くなった“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(享年78歳)の等身大パネルが設置され、本人の声をAIで再現した音声で選手たちに言葉が届けられた。 【写真】妻・未樹さんと優勝を喜ぶ平本世中 このジャンボ尾崎追悼大会を制したのは、プロ5年目の26歳・平本世中。初日から首位に立つと、その座を譲らず、完全優勝でツアー初Vを飾った。尾崎さんの言葉を聞いてスタートした平本は、これまでとは違う気持ちで18ホールに臨んだという。「勇気づけられました。(前回)単独首位で迎えたのが2023年の日本オープンだったんですけど、そのときは『優勝できればいいな、もしくはトップ10に入れればいい』みたいな考えだった。きょうはスタートのときに『確かに優勝はするものだな』って思いながら臨めた。そこがいつもの自分とは違ったところ」。「お会いしたことはないですが、圧倒的に強い」という印象を持つ尾崎さんの言葉に鼓舞され、「優勝を目指してスタートできた」。これまでとは違う意識で臨めたことも、自身の成長を実感する一つになった。「そういうマインドで18ホールをスタートできたのも成長できたと思える部分ですし、上がりの3ホールも優勝を意識して緊張しながらも、いいゴルフができた。それもすごく成長を感じています」と笑顔を見せた。2021年12月にプロ転向を果たし、22年にツアーデビュー。23年に初シードを獲得すると、その後もシードを維持してきた。今回の優勝でポイントランキングは4位に浮上。「目標だった」と話す、今季の優勝者など限られた選手しか出場できない最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」への出場権も初めて手にした。プロ転向5年目で飾った初優勝。ここまでの道のりを問われると、「もうちょっとあとに優勝すると思っていました」と胸の内を明かした。自身が初優勝できると考えていたのは「30代中盤から後半ぐらい」だった。その理由に、自身の「欲張り」なプレースタイルを挙げる。「あまりマネジメントとかではなくて、ピンをバンバン攻めてしまう。セカンドショットでその欲が落ち着くのが35ぐらいなのかな、みたいな。勝手に自分の中で解釈していただけです。勢いで、いきました」とほほ笑んだ。自身としては、思いもしなかった早さでの初優勝。この勝利で2年間のシードも獲得した。海外ツアーへの意欲を問われると「2年シードをもらったので、ちょっと考えます」と明かす。それでも「今年、片岡(尚之)さんがマスターズに出て、プロゴルファーである以上、出られたら最高なので、それはあります」と続けた。昨年と同じ資格であれば、10月に開催される「日本オープン」で優勝すれば、その資格で来年の海外メジャー「マスターズ」「全英オープン」への出場権を得られる。そこへの意識については「心の底には」と、秘めた思いも明かした。まずは今季残りの試合で、複数回優勝を狙っていく。「優勝できて、いまはすごくうれしいですけど、これからも自分のベストを尽くしながらやれたら」と意気込んだ。“優勝は、するものだ”――。ジャンボの言葉を胸に刻み、26歳の新王者はさらなる高みを目指していく。(文・高木彩音)