ヘッドを地面に擦らせる素振りをすると、上から下に振る意識が生まれて、左足体重のインパクトが作りやすくなる(撮影:田中宏幸)
63歳にしてトラックマンで268.8ヤードをマークするシニアツアーの飛ばし屋・久保勝美が、体が硬くなったシニアでも飛ばすための極意を伝授。明治の大砲を防ぎ、飛距離アップにつながる素振りを教えてくれた。
【連続写真】ドライバーでダウンブロー!? ヘッドが地面を擦るように振る、久保勝美の268ヤードショット
◇ ◇ ◇50代を超えて、シニアゴルファーの筋力低下が顕著に現れるのが下半身です。年齢を重ねると仕方がない部分もありますが、スイングではインパクトからフォローにかけて、右足に体重が残る「明治の大砲」になりがち。こうなるとあおり打ちになったり、振り切りが悪くなったりして、ボールに力を伝えることができず、飛距離が出にくくなってしまいます。そんなアマチュアの方にオススメの素振りがあります。打つ直前に「ソールで地面を擦る」素振りをしてみてください。普段、そんなレッスンはないと思いますが、ドライバーでもぜひやってみましょう。イメージは、まき割りや餅つき。「上から下」への重力を使いながらスイングしたいんです。下への力を使えるようになれば、力強く振り抜け、飛距離につながります。ただし、ダイレクトにボールへヘッドを下ろすような振り方をすると、アウトサイド・インのカット軌道になりやすいので、ソールで地面を擦ることで低く長いインパクトゾーンを意識してください。上から下へ、左足体重でスイングしながら、ヘッド2~3つ分はソールで地面を擦るようにしましょう。左足下がりの傾斜で素振りをするのも、同じ効果が得られます。この傾斜では強制的に左足体重となって、右サイドも下がりにくいので、右足に体重が残る人以外にも、ダフリが続いているというときにオススメの素振りです。傾斜なりに振って、ヘッドを低く出していくようにすると、左足体重のまま力強いインパクトができると思います。実際にスイングする際は、アドレスでソールする位置にヘッドが地面を擦るようにスイングすると、上から下に振れるため、力強くインパクトできるはずです。■久保勝美くぼ・かつみ/1962年生まれ、埼玉県出身。トラック運転手からプロになるという異色の経歴の持ち主。60代で260ヤードを飛ばし、シニアツアー2勝を記録。高根カントリー倶楽部所属。