プロ2年目の20歳でツアー初優勝を遂げた福田萌維(撮影:佐々木啓)
プロ2年目の20歳でツアー初優勝を遂げた福田萌維。高いショット精度を誇る彼女のスイングを、プロコーチ・南秀樹が分析。アマチュアが参考にしたいポイントも教えてもらった。
【連続写真】ワイドスタンスで体重移動はほぼゼロ! 福田萌維のドライバースイング
◇ ◇ ◇見事ツアー初優勝を飾った福田萌維プロ。アマチュアにも参考になるポイントが数多く見られるので、そのスイングをじっくり解説したいと思います。【ワイドスタンスでその場でターン】肩がすっぽりと入るくらいのワイドスタンスは、手足が長い167センチの長身らしいアドレス。スタンスを広くしながらも、体重移動はほぼなく、その場でターンするのが特徴的です。スタンスを広めると、重心が下がって安定したり、左右への体重移動がしやすくなったりしますが、福田プロは、わずかですがバックスイングで左、ダウンスイングで右に乗るリバースピボットを感じるくらい、バックスイングで右への体重移動は見られません。【体とクラブの引っ張り合いでヘッドが加速】バックスイングはフェースを開かず、トップはコンパクトに収まっています。ダウンスイング前半は胸を右に向けたまま、インサイドからクラブを下ろし、体の正面でインパクト。きれいに頭が残る、ビハインド・ザ・ボールとなってクラブを加速させています。現在のドライビングディスタンスは244.76ヤードで29位。体重移動を使わず、トップも低いのですが、インパクトでの体とクラブとの引っ張り合い、うまく遠心力を使って飛ばしていると思います。【左体重&右軸インパクトで飛距離と高さを出している】絵に描いたようなビハインド・ザ・ボールから、ダイナミックにクラブを振り抜いていくのも特徴的です。高く大きく、思い切って振っていくので、ボールの高さが出て、飛距離にもつながっています。インパクトでは上体が残っているものの、フィニッシュでは左足に乗り切っています。理想的な左体重&右軸でインパクトを迎えられており、効率的にボールに力を伝えていると思います。ダイナミックなフォローは、飛距離アップ、高弾道につながる要素。そのためには、インパクトはビハインド・ザ・ボールで、体とクラブが引っ張り合う感覚を持ちたいものです。【左足体重で構えたらフォローを作ってみよう】アマチュアの方が体とクラブの引っ張り合いをするためには、まずはビハインド・ザ・ボールの形を体感しましょう。アドレスしたら左7:右3の左足体重を作って、左腕だけを伸ばして地面と平行になるフォローのポジションに持っていきます。そこに右手を下から回し、右肩が出ないようにして合わせていきます。もちろん、頭はボールよりも前に出ないようにします。これがビハインド・ザ・ボールの形です。この形を体に覚えさせて、ボールを打ってみましょう。フォローに向かって振っていくことで、体とクラブとの引っ張り合いが生まれ、ヘッドが加速します。頭を残す意識をすると、「右肩が下がってダフリやすくなるのでは?」と思うかもしれませんが、左足体重でインパクトを迎えられれば、右肩が下がりクラブが寝て下りることはありません。左に乗りつつ頭が残れば、福田プロのようなビッグフォローが作れて飛距離が期待できます。■福田萌維ふくだ・めい/2006年生まれ、和歌山県出身。2024年のプロテストで高校生ながら合格。26年「ルートインカップ」で下部ツアー初優勝を果たす。26年の「ゴルフ5レディス」でプレーオフを制し、ツアー初優勝を飾った若手有望株。ニトリ所属■解説・南秀樹みなみ・ひでき/プロゴルファーだった父の影響でゴルフを始め、高校卒業後にティーチングプロ資格を取得。クラブを使うことを主軸とした指導法に定評があり、幼少期から鈴木愛を指導するなど、多くのツアープロをサポートしている。(株)ボディスプラウト所属。