好スコアをマークした石坂友宏(撮影:ALBA)
<Shinhan Donghae Open 2日目◇11日◇ジャック・ニクラスGC(韓国)◇7502ヤード・パー72>今季開幕戦の「東建ホームメイトカップ」でツアー初優勝を挙げた石坂友宏が、43位タイで迎えた2日目に6バーディ、1ボギーの「67」をマーク。トータル6アンダーで、決勝ラウンドに進む。体調不良で2日目に棄権した昨年大会とは違い、今年は上位争いに加わった。
【写真】石坂友宏のやさしいセッティング
この日の好スコアにつながった要因は、ショットの「ミスが少なかった」こと。舞台は韓国のジャック・ニクラスGC。ベント芝で整備されたコースではボールが沈みやすい。地面も日本ではあまりないようなやわらかさで、ドライバーショットはキャリーの位置で止まるなど、転がりがほぼない。「どっちかというと、苦手です。いい印象はない」というのが石坂の本音だ。グリーンは小さいことに加え、細かな傾斜も多く、池やバンカーが絡んでプレッシャーがかかる。そのなかでショットのミスを減らせている理由について、「テーマを持ってできている」と話す。明確な軸を持ってプレーできている。「球筋をしっかり決めるようにしています。いいイメージを持ったままというよりは、ミスしてもこっちサイドに…というのを決めて」。グリーンを外してもいい場所を練習ラウンドで確認し、〝右に外してもいいから、こう攻めよう〟などと判断しやすくした。打つ弾道もすぐに決められていた。バーディ締めとなった最終9番パー4を例に挙げると、グリーン左サイドには崖があり、その下は池になっている。この日のピンポジションは左サイド。ピンより左に外せば、池に落ちやすい状況だ。左から風が吹くなか、185ヤードの2打目はフェードでグリーン中央を狙った。グリーン右サイドに外してもいいという安全策を残したうえでの判断だ。「逃げすぎず、攻めながら、フェードのイメージでセンターにつける」と明確に描けたことで、「すんなりルーティンに入れた」という。これを一日を通して続けられたことで、大きなミスにつながるようなショットがなかった。こうしたマネジメントが、「期待しすぎない」ことにもつながっている。これは「期待してミスると、イライラしてしまう」という自身の性格への対策にもなり、メンタル面も安定した。「納得できる感じです。パターも入ってくれていますし、ミスが大きいミスになっていない。最後もいい形で終われた」と笑顔を見せた。さらに今週は、ギアも替えて臨んでいた。「ダメだったらしょうがないし、ちょっと気持ちも変えたかった。思いきって変えました」。契約するテーラーメイドの『P8CB』から、洋芝対策として、ボールに対して「上から入れられるように」と、ダウンブローに打てるイメージが高い『P7CB』に戻した。「この2日間は良かった」と手応えを得ており、残り2日間への安心感にもつながる。いつも試合に帯同してくれている妻・星空(せいあ)さんは、今週は日本からエールを送ってくれている。韓国土産に加え、今季2勝目といううれしい報告も持ち帰りたい。(文・高木彩音)