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2022年創部、全国女子大学対抗戦で準優勝! 入谷響、清本美波も所属する朝日大学ゴルフ部―屈指の練習施設を備えた環境がスゴかった

2026/09/15 14:30

朝日大学ゴルフ部のメンバーと監督(撮影:高橋淳司)

創部4年ながら、女子チームは「第49回全国女子大学ゴルフ対抗戦」で準優勝を果たし、女子プロの入谷響や清本美波らが所属している朝日大学ゴルフ部。その練習環境は全国の学生からもうらやましがられるというが、その実態を取材してみた。 【豪華な施設】トラックマン、傾斜を変えられる器具、最新トレーニングマシン……充実した環境がそろう 岐阜県瑞穂市にある朝日大学。野球部のグラウンドや陸上競技場の奥に、ゴルフ部の練習施設があった。実際に訪れて驚かされるのは、大学ゴルフ界でも屈指の充実した練習環境だった。最先端の弾道測定器『トラックマン』を備えた打席に加え、スイングを可視化できる機器も導入されており、科学的な分析に基づいたレッスンが受けられる。なかでも最も驚かされたのが、パッティンググリーンの傾斜を再現できる機器『ビッグ・ティルト・ウェーブ』の存在だった。上下方向に最大3%、左右方向に最大5%の傾斜をつけることができ、数千通りのアンジュレーションを再現できるため、極めて実戦的なパッティング練習が可能となる。ラインも可視化できることから、正しい打ち出し方向を確認できるのだ。この機器が大学の施設に導入されたのは、同大学が初というから驚かされる。もちろん、トレーニング施設も充実しており、週に1回は専門トレーナー若山修毅による指導も行われているという。 指導陣が豪華な点も、朝日大学ゴルフ部の大きな特徴の一つだ。ゴルフ部のスーパーバイザーは、ツアー通算41勝を挙げ、永久シード保持者の森口祐子が務め、河野はるみとともに週1回、実戦的なレッスンを行っている。また、男子ツアープロを数多く指導するティーチングプロの阿河徹も週に1度通い、トラックマンなどを駆使したレッスンを行っているという。まさに、ゴルフの技術を高めるための充実した環境が整っている。女子ツアーで2勝を誇る入谷響は、現在も朝日大学に通う学生でもある。高校3年生時にプロテストに落ちたが、翌年、朝日大学に入学し、ゴルフ部に入部。大学1年生時にプロテストに合格し、翌年、在学中にツアー初優勝を飾った。また、高校3年生時にプロテストにトップ合格した清本美波も同大学に入学。在学しながら女子ツアーで戦っているなど、多彩な人材も輩出している。ゴルフ部を訪れた際に出迎えてくれたのは、朝日大学ゴルフ部監督の尹熙喆(ユン・ヒチョル)氏だった。自身にゴルフの競技経験はないものの、2022年の創部以来、監督としてチームを率いているという。「ゴルフ部が創設されることになり、健康スポーツ科学科の教員としての経験や専門的な知識を生かして部を支えてほしいと、監督を任されました。ゴルフの技術指導には直接関わらず、部の運営や学生生活のサポートを担う立場としてスタートしました。創部から最初の2年間は、1期生1名、2期生1名のわずか2名で活動していました」ゴルフ部の転機となったのは、3年目の2024年だった。強豪高校の監督とのつながりも、スカウト経験もないなか、高校ゴルフの全国大会へ足を運んだり、高校を訪問したりしながら、選手の発掘に取り組んだ。そうした活動を通じて出会った選手の中に、現在3年生の入谷響と清本美波がいたという。「ほかにも優秀なメンバーがそろっています。小宮千鶴さんは、2024年にナショナルメンバーに選出されました。左奈々さん、日比野邑香さん、新垣くららさん、叶結衣さんは、予選会を突破し、JLPGAトーナメントの本戦にも出場した経歴があります。また、春山愛さんは、2025年『マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー マイナビカップ』で優勝しました」その成果が、女子チームの「第49回全国女子大学ゴルフ対抗戦」準優勝につながったのだろう。部員の中には、学生競技を中心に取り組む選手がいる一方、プロテスト合格を目指して練習に励む選手もいる。日本学生ゴルフ連盟の規程上、プロテストを受験すると、以後、同連盟が主催する学生競技には出場できなくなるという事情がある。それでも大学は、プロになって活躍したいという学生の夢を全力で応援する姿勢を貫いている。「大学には教育機関としてさまざまな役割がありますが、学生や保護者、そして支援してくださる方々にご満足していただける活動を提供することにも力を注いでいます。また、近年は競技ゴルフに取り組む高校生が増え、大学でもゴルフ部で活動したいと考える学生が多いことから、練習環境や指導体制の充実を図っています」充実した練習施設は、ただ使用すること自体が目的ではないと、尹監督は説明してくれた。「『トラックマン』や『ビッグ・ティルト・ウェーブ』をどのように使いこなすか。測定データの読み取り、確認すべき項目の選び方など、機器を活用するための能力を学生時代に身に付けることは、ゴルフ業界をはじめ、社会に出た際にも必ず役に立つと信じています。実際に、部員全員がこれらの機器を使いこなせるようになっています」また、男子部員も着実に増え、チームとしての体制が整いつつある。男子はようやく4人がそろい、今年、初出場した「中部学生ゴルフ春季1部・2部大学対抗戦」の2部で優勝し、1部昇格を決めた。女子チームの全国準優勝に続く、もう一つの大きな成果だった。 ここで、実際に朝日大学へ進学し、ゴルフ部で活動している学生たちの声をお届けしたい。「大学では、森口プロ、河野プロと阿河プロという、3人の指導者から多くのことを学んでいます。阿河プロは、客観的なデータを通じて、自分では気づきにくい課題を教えてもらえるのが一番の収穫です。また、森口プロ、河野プロと一緒に回りながらお話を聞けることは、本当に貴重な時間だと思っています」(1年生・小野航暉)「自分がメインで取り組んだのは、トレーニングマシンを使った体作りです。体重は60㎏から76㎏まで増えました。体重を増やしながら、筋肉もしっかりつけられる素晴らしい環境です。なんなら住めるくらい快適で朝から夕方までいます」(4年生・安田覇人)「入学して感じたのは、練習環境のすごさです。他大学の選手からうらやましがられます。室内のトレーニング施設や、パッティング専用の傾斜を変えられる機器もあります。森口プロや阿河プロから教えてもらえるのが、いいですね」(1年生・小宮千愛)「実際に入ってみて、まず感じたのは少人数の良さ。部員同士の距離が近くて、自然と仲も深まります。あのパター練習施設は、グリーンの傾斜を変えることもできるんです。理事長、学長先生がゴルフ部の活動に本当に力を入れてくださっているからこそ、こうした施設が整っているのだと思います」(3年生・小宮千鶴)「大学に入ってすぐ、1年生からプロテストに挑戦しました。他大学では、なかなかそうはいかないと思います。友達から話を聞く限り、練習環境が大きく異なると感じます。朝日大学の施設は、本当に恵まれています。練習環境が整っているから、練習を続けられることが大事ですね」(2年生・渡邊紗弥華)部員たちに話を聞くと、プロとして活躍したいという強い思いを抱く学生が圧倒的に多いことに気づかされる。毎週1回につき5?6時間、ぶっつけでレッスンを行っている阿河は、大学がゴルフ部を支援する姿勢に理解を示している。「プロを目指すという性質上、大学の試合には出られません。大学としての対外的なメリットは、正直それほど多くはないはず。それでも、私のような指導者を東京から呼び寄せ、トレーナーも招いて、学生の夢を全面的にバックアップしています。普通では、なかなか許されない環境です」と語る。また、阿河がレッスンを通じて感じるのは、学生たちの真剣な目だった。「技術レベルで言えば、女子学生はプロとほとんど変わりません。そして何より、みんな『ゴルフで食べていく』と腹を決めています。自ら考えて練習に取り組む姿勢が、しっかりと身に付いている。指導する側としても、やりがいを感じる瞬間が多いです」と話す。ここ20年でフェンシングや自転車競技で五輪選手を輩出するなど学生の夢を全力で応援するという朝日大学。将来の夢をつかみにいくゴルフ部員にとって、これほど恵まれた環境はないだろう。