25歳の注目株・古川龍之介が上位に浮上した(撮影:ALBA)
<ANAオープン 3日目◇19日◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース(北海道)◇7006ヤード・パー72>初めてシード選手としてのシーズンを送っている古川龍之介が「66」をマーク。スタート時点の24位からトータル11アンダーの6位タイにジャンプアップした。単独首位を走る内藤寛太郎と同じ福島県出身の25歳。最終日は8打差の先輩を追いかける。
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初日は3回しかなかったフェアウェイキープだが、この日は8回あった。「左のミスばっかりだったので、2日目にロフトを1度立てたけど直らなかった。ロフトを戻して、フェードを打ってみたらきょうは良かったですね」。あえて持ち球とは逆のフェードを打ったことでティショットが安定した。「関西オープン」(5月)3日目の朝の練習で、3年使っていたエースドライバーが割れるアクシデントに見舞われた。その後は「2つのヘッドをロフトなどを調整しながら使っています」と試行錯誤を重ねている。今季のドライビングディスタンスは285.58ヤードでツアー54位。決して飛距離が出るタイプではない。「ツアーで2つで届く距離のパー5は少ないんですけど、輪厚はかなりチャンスがあるので、パー5でラフに行くともったいない感じがしますね」。この日は9番パー5でフェアウェイをヒット。2オンはならなかったが、花道からのアプローチを寄せてOKバーディを奪った。飛ばし屋ではなくとも、ドライビングディスタンスは気になるようで「15番は得意じゃないのに計測ホールなので振らされて、ラフに行ったんですけど、きょうはフェアウェイに打てて良かったです」。他の選手と比べるわけではないが、前年よりスタッツが下がると「トレーニングの成果が出てないじゃんってなるので、計測ホールはちょっと力みます」と笑みを浮かべた。2日目を終えて首位に立った内藤が「龍之介よりは先に勝ちたい」とコメントしたのを記事で目にした。「名前を挙げてもらえるのは気に掛けてくださるからだと思うので、うれしいし、ありがたいですね」。2人は19歳差。古川のジュニア時代に内藤はすでにツアーでプレーしていたため、面識はなかった。それでも、ツアーに出始めてからは食事に連れて行ってもらうなど、お世話になっている。最終日はそんな同郷の先輩を追いかける立場。「阻止できる状況じゃないので、今週は寛太郎さんにぜひ勝ってもらって、ボクもそれに続いて勝てたらなと思います」。それでも、2日目に「63」を叩き出した内藤のように、ビッグスコアを出せば分からない。「得意なコースなんであり得るとは思いますけど、欲は出さずに頑張ります」。胸の内では大逆転を密かに狙っている!?(文・田中宏治)