ゴルフパートナー

2階から浸水、池の氾濫……豪雨に襲われた千葉県ゴルフ場「被害と営業再開」のリアル

2026/09/21 11:45

豪雨によりコースや練習場が冠水し、大きな被害が出た(写真提供/平川CC)

国内有数のゴルフ場数を誇る千葉県を豪雨が襲い、大きな被害をもたらした。お盆休み真っただ中の8月13日夕方から翌14日未明にかけて相次いで発生した線状降水帯による『令和8年8月千葉豪雨』は、いずれもレベル5の大雨特別警報と土砂災害特別警報が広い範囲で発表されるほどのものとなった。 【写真】練習場が水没、天井もはがれ落ち……豪雨の被害状況を見る ゴルフ場にも当然、被害は出た。比較的被害が大きかったのが千葉市内だ。緑区にある平川カントリークラブでは、コース内の池があふれ、15番の売店にまで及んだ。クラブハウスもひどい目に遭っている。短時間に一気に雨が降ったため、2階ベランダの排水溝がオーバーフローしてしまい、ハウス内、風呂場の脱衣所に大量の水が入り込んでしまった。これが階下のロッカールームにしみ出した。天井がはがれ、床もやられた。雨だけでなく、落雷により、倒木、カート道路の被害も出た。それでも、プレーヤーに影響の出ないように手当てをして、8月18日には営業を再開している。ただし、15番の売店と併設されたトイレは、しばらく使用できない状況にある。営業再開後も近隣の道路には通行止めも多く、外房線運休(順次、復旧)の影響も残っていたという。一方で電話回線もやられ、ウェブサイトで復旧を知らせたのは9月2日になってからだった。「台風で強風の被害が大きかったことはありますが、雨の被害としてはこれまでで一番ひどかったと思います」とコース関係者が振り返る未曾有の豪雨だった。同じ緑区内にある東急セブンハンドレッドクラブでは、調整池から冠水した。「3ホールくらい。バンカーなども流れたので整備中ですが、雨が止めば水が引きますから」(コース関係者)と対応。最寄りが運休していた外房線土気駅であり、8月17、18日が元々休日になっていたこと、東金道路の通行止めなどもあって、19日までクローズ。営業再開は20日からだった。同コースは、10月15日からの4日間、JLPGAツアー「富士通レディス」の開催を控えていたが、そこへの影響はないようだ。また、県庁などからも近い市内中心部(中央区)のビルにある千葉県ゴルフ協会事務所では、停電が長引いた。「1階に雨水が入って電気系統がやられました。いまだに影響が残っています」(事務局)とのこと。あちこちのゴルフ場の被害状況は電話で確認を続けたという。それでも、「低い位置にあるコースは多少ひどかったと思いますが、風と違って雨の被害は水が引けば回復は早い」と、落ち着いていた。過去の経験からは想像もつかない天災が多くなっている昨今。それでも、日頃から自然を相手にしているゴルフ場はたくましく対応していることが伝わって来た。(取材・構成/清流舎・小川淳子)