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佐久間朱莉は初めてのプレーオフV 2年前の敗戦から成長「思ったよりも集中していた」

2026/09/21 13:18

神谷そらとハグで健闘を称え合う佐久間朱莉(撮影:米山聡明)

<住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 最終日◇20日◇新南愛知カントリークラブ美浜コース(愛知県)◇6565ヤード・パー72>トータル1万9536人のギャラリーが訪れ、3日間大会の今季最高記録を更新。最終日も6622人が詰めかけた大会は、昨年覇者・神谷そらが佐久間朱莉の優勝を見届けることになった。 【写真】3年前…佐久間も池ポチャでPO敗戦していた 首位と1打差から出た佐久間が先制ジャブを打った。スタートホールから約6メートル半を沈めるバーディ発進で、すぐさま神谷に並んだ。ただ神谷も負けじと2番でバーディを奪い、再び単独首位に浮上。序盤から見ごたえのある展開に、多くのギャラリーが息をのんだ。「いいショットといいパットを打っていけたという感覚ぐらいです」。佐久間自身は“ゾーン”に入った感覚はなかったと言うが、実測188ヤードの4番パー3でもバーディを奪うと、4メートルを沈めてイーグルを奪った5番、さらに6番パー3のバーディと、この3ホールで神谷を突き放した。その後も危なげないゴルフを続けたが、14番パー4でこの日初めてのボギーが来ると、15番パー5ではラフから果敢に3番ウッドで2オンを狙ったが池ポチャに。2位との差はあるだけに刻む選択肢もあったはずだが、「(神谷)そらがいいショットを打ってイーグルが取れる所に行ったので、自分もしっかり伸ばしていきたいと思い、キャディさんに狙っていいか聞いて狙いました」と、この時の状況を明かした。それでも、打ち直しの4打目をピン手前6.5メートルにつけると、パーパットをカップど真ん中にねじ込んだ。この日、最大のピンチともいえる場面だったが、それを乗り越える強さが光った場面。とはいえ、神谷もそう簡単に逃げ切りを許してくれず、10番のダブルボギーで万事休すと思いきや、その後の3バーディで佐久間に追いつく粘り強さを見せた。優勝の行方はプレーオフにもつれ込んだが、その1ホール目で、神谷がセカンドショットを池に入れ、事実上の終戦。パーセーブした佐久間に軍配が上がった。佐久間にとってこれが自身2回目のプレーオフ。2023年「リシャール・ミル ヨネックスレディス」では川岸史果とのプレーオフで敗れ、涙をのんだ。「あの時は、そこまで優勝争いをしてない中でのプレーオフだったので、なおさらフワフワしたまま臨んじゃったかなと思ってます」そう当時を振り返る。それから2年後には年間女王にも輝き、通算勝利数も7にまで伸ばした。「自分が思ったよりもプレーオフは集中してプレーできたと思います」。一回りも二回りも強くなって、また新たな勝ちパターンを手にすることができた。今季は開幕戦で勝利。続く2戦も2位に入り、2年連続女王へ盤石の体制を築くかと思われた。しかし、中盤戦で思わぬ足踏み。その間に桑木志帆が海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)を制し、メルセデス・ランキングでも独走を許している。ただ、「ニトリレディス」で待ちわびた今季2勝目を挙げると、潮目が変わってきた。今季3つ目の勝利を手にし、2週後には「日本女子オープン」も控えている。「メジャーを取りたい気持ちはもちろん強い。メジャーで勝てたら年間女王も見えてくるんじゃないかなと思うので、最後まで諦めないでプレーしたい」桑木の独走に待ったをかけられるか。佐久間の復調により、ツアー秋の陣が俄然面白くなりそうだ。(文・齊藤啓介)