今度は男子ツアー 成田美寿々がまた新たな扉を開く(撮影:ALBA)
<リシャール・ミル チャリティトーナメント 事前情報◇23日◇朱鷺の台カントリークラブ(石川県)◇6838ヤード・パー70>「ひとり3ツアーズ(笑)」。そう話すのは、女子プロゴルファーの成田美寿々だ。今年5月の国内シニアツアー「リョーマゴルフ 日高村オープン」にも出場し、今回は自身初となる国内男子ツアーに挑戦する。“3ツアーズ”とは、毎年12月に開催されるシニア、男子、女子の国内3ツアーによる大会のこと。成田は今季、一人で3ツアーを経験することとなる。
【写真】成田美寿々の腕に輝くリシャール・ミル
大会を主催するリシャールミルジャパンの契約選手として、今大会には主催者推薦で出場する。出場が決まった際には、「チャレンジさせてもらうのは、すごく貴重な機会ですし、何回もあることではないと思うので、しっかり準備して挑みたいなって思いつつも、迷惑をかけないかな、みたいな気持ちは少しはありました」と心境を明かした。今大会への出場を決めるきっかけとなったのが、今年の「前澤杯」に挑戦した青木瀬令奈の存在だった。「女子なりに、ゴルフを男子の前でやって、すごくかっこいいなと思った。私も私なりのゴルフで男子のなかで輝けたらなとは思っています。女子でも飛ばないほうの瀬令奈でも、素晴らしいゴルフができるんだなっていう。私も負けてられないな、というのはあります」。男子ツアーの舞台に挑むことへの闘志をのぞかせた。予選ラウンドは、同じリシャールミルジャパンの契約選手でもある宮里優作と同じ組でプレーする。以前、宮里のキャディを務めた経験はあるものの、選手として同じ舞台で戦うのは今回が初めてだ。「優作さんの負担にならないように、しっかり自分のゴルフをやっていきたい。選手として、一緒にプレーをしたことはないので、(宮里のプレーを)堪能したいと思っています」。初めての“同組対決”に気合が入る。総距離は6838ヤード、パー70。国内女子ツアーと比べても距離の長いセッティングとなっている。これまでは「ドライバーを打って、アイアンを打って、パター打ってというゴルフ」だったが、距離が長い分、2打目以降にフェアウェイウッドやユーティリティなど長い番手を使う場面も増えるという。だからこそ、準備にも変化を加えた。「ユーティリティとフェアウェイウッドを今までになく練習していたり、アプローチもグリーンに近いアプローチではなくて、30~40ヤードを多めに練習したり、いままで自分が必要としてこなかった技術を準備してきた」。これまでの女子ツアーとは異なる距離への対応に向け、必要な技術を磨いた。今大会の一番の目標は、「予選を通過すること」。そのためにも、「アンダーパーで回りたいなと思っています」と意気込んだ。右腕に輝くリシャールミルジャパンの緑の時計とともに上を目指す。「この力を借りて、ここに立てたので一緒に頑張りたいと思います」とほほ笑んだ。今大会は、トーナメント名にも掲げられている通り、チャリティ活動にも力を入れている。令和6年能登半島地震・豪雨、令和8年熊本地震の被災地復興支援を掲げ、大会を通じて集められた寄付金は、「一般財団法人リシャールミルジャパン財団」を通じて石川県と熊本県へ支援金として寄付される。成田も、この大会に出場する一人として、「私なりのゴルフで皆さんを元気づけられるように頑張りたいと思いますので、ぜひ会場に足を運んでいただいて、生で観戦して応援していただきたいと思います」と、地元の人々へ自身のプレーを届けたいという思いを明かした。初めて立つ男子ツアーの舞台。これまでとは違う距離と環境に挑みながら、能登の地で自身のゴルフを魅せる。(文・高木彩音)