カメパター投入でバーディ量産!(写真はアーカンソー選手権最終日)(撮影:GettyImages)
<ウォルマートNWアーカンソー選手権 最終日◇27日◇ピナクルCC(アーカンソー州)◇6438ヤード・パー71>参戦4年目で米ツアー初優勝を挙げた西村優菜。極度の不振に陥った昨年はランキングが一気に下降し、今季も苦しい時間が続いていたなかでの大逆襲だった。飛距離を補う正確性とグリーン上のパフォーマンスで見事に勝利を手繰り寄せた。
【写真】西村優菜の使用ギアを1本ずつチェック
西村といえばフェアウェイキープが高く、ショートウッドの上手さに定評があるが、ここまではパッティングも上位の数字を残してきた。長らくオデッセイの『Ai-ONE #7 S』を使用してきたが、8月から話題の“カメパター”に変更し、さらに安定感が増して2イーグルに加えて20個のバーディを量産し、優勝劇を生み出した。「8月にはじめて使った時は、本当に気分転換ぐらいだったんです。もともと7番のエースパターがあったので、そんなに悩んでもいなかった」とバッグイン当時はそこまで深く考えていなかった。ところが…。「そこから3週間使った時に、自分の打ちたい出球に対して、打てる回数が多いというのと、打てなかった時に、すごくわかるというか、ぼやけない感じがあった」と、新兵器の『TRTL S』が威力を発揮していくことになる。カメ(タートル)を模した『TRTL』パターへの切り替えで分かったことも多かったという。「あ、今は出球がでなかったな、だから外れたんだなっていう。クリアになる感じがすごくあって、だからこそ次、修正してラインに乗せやすいっていうのもあります」と、ミスが顕著にわかり、原因を究明するステップに進みやすい。「やっぱりすごくストロークが安定してるので、たぶんそういうふうにミスが絞れてくると思う」と、自信をもってパッティングできているのが躍進へとつながった。予選ラウンド2日間はいずれも8アンダーをマークし、単独首位で迎えた最終日。2位に5打差と圧勝も見える位置では、かえって緊張感も増していった。実際、岩井明愛の猛烈な追い上げにあったが、サンデーバックナインで1イーグル・3バーディ。最後も1.5メートルのバーディパットをキレイに決めてみせた。そんな圧巻ゴルフで活躍した“カメパター”。「最終日は緊張感があった中でのストロークが何回もあった。手が震えるぐらいだったけど、ストロークは安定してる感じがすごくした。パターに助けられた部分はめちゃくちゃ多かったですし、その座りの良さからくる安心感もあった」。西村の技術と相まって、クラブによる恩恵も勝利の大きな要因だったと明かす。長年使用してきた9番ウッドを抜いて、6番ユーティリティ(UT)を入れたこともショット力向上につながった。「先々週入れたばっかりなんです」と日本に戻った際にバッグに収まった1本で安心感がアップ。「元々、ミニスピナーという開発から携わらせてもらったクラブがあって、7番、9番は好きで使っていたんですけど、ウェッジ3本体制にしたくて。そうすると、どこか1本を抜かなきゃいけないっていう問題がずっと出ていた」という。そんなセッティングの悩みを解消してくれたのが『Elyte MAX FAST』の5番。3番ウッドを抜いて飛ぶ5番ウッドを入れたり、色々な組み合わせを模索しながら、ようやく正解が見つかった。「あのUTの5番に出会って、距離とか飛び方もしっくりきた。これだったら9番(ウッド)を抜いても埋められると思ったので、それを入れてウェッジ3本体制にしました」と、変更がいきなり吉と出た。スイングにも悩んできたこの数年、クラブセッティングも考えながら戦ってきたなかで導き出した最適解。ドライビングディスタンスが150位台の西村にとって、2打目以降が生命線となる。このセッティングが救世主となったのは想像に難くない。【西村優菜の優勝セッティング】※すべてキャロウェイ1W:Quantum◇◇◇MAX(9度 スピーダーNXバイオレット50S)3W:Paradym Ai Smoke MAX D(15度 スピーダーNXバイオレット50R)5W:Quantum MAX(18度 スピーダーNXブラック50S)7W:Quantum Mini Spinner(21度 スピーダーNXブラック50S)5UT:Elyte MAX FAST(MCI 60S)6I: APEX Ai200(New MCI 70S)7I~PW: X FORGED STAR(New MCI 70S)48,52度: X FORGED(New MCI 80S)58度:OPUS SP+(New MCI 80S)PT:オデッセイ TRTL SBALL:クロムツアーX トリプルトラック