佐藤心結が「29」で巻き返した(撮影:鈴木祥)
<日本女子オープン 3日目◇3日◇宝塚ゴルフ倶楽部 旧コース(兵庫県)◇6185ヤード・パー70>最終組の11組前から出た佐藤心結が、怒とうの追い上げを演じた。
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1番で3メートルを沈めて反撃開始。残り188ヤードの2打目をピン右1メートルにつけた3番からは4連続バーディ。8番パー3でもティショットをピンそば1メートルにつけ、ハーフ「29」の6アンダーで折り返した。2020年の原英莉花以来、大会史上6人目となる9ホールの最多アンダーパーをマーク。20位から4位に大きくジャンプアップした。「きのうまでもすごくいいゴルフはできていた。伸ばせる手ごたえはあって、パットが入るか入らないかだけ。きょうの前半は集中できた結果だと思う。後半は耐えたかなと」後半はティショットがグリーン右バンカーにつかまった10番パー3でダブルボギーを喫し、バーディは1つの「36」と落とした。だが、この日のベストスコアとなる「65」の猛チャージで、8打あった首位との差は半分の4打に縮まった。2年ぶりにシードを復活させたプロ5年目の今季は、ここまで低空飛行が続いている。開幕から全試合に出て、トップ10入りは「ニチレイレディス」(10位)の一度だけ。予選落ちは10度を数え、メルセデス・ランキングは53位とシード圏外にはじき出されている。「そこまで悪くはないけど、結果につながらない。もどかしさがすごくあった。でも、結果が出ないのには原因があると思い、ずっと考えていました。ショットは悪くないから、やっぱりグリーン周りとパットかなと。パットは決めたい距離を決められるようになりたいとやってきて、きょうの前半は久しぶりの感覚。こういうゴルフを目指しているんだ、という気持ちでした」流れを自ら切ってしまうイージーミスも回避した。グリーンを外した2番パー3は3メートルをねじ込んでパーセーブ。「あそこでしっかりパーを拾えたのは大きかった」。もどかしさが募る今季の縮図のような予選ラウンドの2日間。最初のピンチをしのいだときに、歯車はかみ合い出した。今週からパターのインサートを樹脂からアルミに替えたのも吉と出た。「ラインは読めているのに、打てなくて入らない。改善したいと思って…。弾き感があって、ちょっと前に転がってくれる。カップの手前で切れそうなのが、ギリギリ入ってくれたのもあったし、助けられました」。アマチュアだった21年に初出場した今大会は、2年連続5度目の出場。最高成績は昨年の21位で、優勝争いとは無縁だった。「本当に技術がそろった選手が、こういう大会では上位にくる。今、ここで戦えているのは、自信を持っていいのかな。明日はきょうの自分を超えられるようなゴルフがしたい。メンタルも体力も全部、トータルで今までの自分を上回りたい」。24年10月「スタンレーレディスホンダ」での初優勝からちょうど2年。ようやく巡ってきた日本一への挑戦。持てるものはすべて出し切るつもりだ。(文・臼杵孝志)